今期も医療系ドラマがやってますね。
だいたい1クールに1つくらいは医者ものドラマがやっている印象です。
A Lifeという、木村さんが天才心臓外科医を演じているドラマです。
なんだか初回から結構山場があったり、
男同士の嫉妬など人間関係が相当ドロドロしていて、物語としては先が楽しみな展開でした。
ただ、ドラマだから仕方ないのですが、
現実的ではないなぁ、と思うところは多々あります。
それはそれで楽しめればいいと思うんですが、
一応、これはありえないでしょう、というところを数点説明します。
僕は脳神経外科医なので、心臓外科の専門的なところはわからんのですが、
この点は監修に高名な心臓外科の先生の名前があるので、たぶん妥当なのでしょう。
気になったのはもっと別の点です。
1.心臓外科医が脳神経外科の手術をするかどうか?
まずはこれ。
これはありえないです。
心臓外科と脳神経外科では、手術のタイプがあまりにも異なるので、
心臓外科医が脳神経外科の手術をすることはまずありません。
特に脳腫瘍となると、より一層ありえません。
頸動脈の手術なら血管外科も行うのでまだわかりますけどね。
特にアメリカなどは専門分化が日本よりも進んでいるので、
彼がアメリカでバリバリ手術をこなしていたとしても、脳神経外科の手術をやることは現実にはないのです。
脳は小児しか切ったことがない、というような話もありましたが、
小児脳神経外科は脳神経外科の中でもより特殊な分野なので、
心臓外科医が扱うことはまずないでしょう。
まあ、でも、これは木村さんの演じる心臓外科医があり得ないというより、
それを彼にやらせようとする脳神経外科医の副院長がおかしいんですけどね。
たしかに、
親類の手術を行うことはタブーという意見も多いのですが、
そうであったら、他の脳神経外科医に紹介すればいいのです。
まあ、そしたら話が進まないので仕方ないんですけどね。
同じ脳神経外科疾患でも、せめて血管系の病気にすればよかったんじゃないかと思いました。
2.竹内さん演じる小児外科医の脳腫瘍
彼女の病変は中脳にあるのですが、
これはどう見ても腫瘍というよりは海綿状血管腫にみえるんですよね。
血管腫は腫瘍ではなく、血管の奇形のようなもので、
単純に増大していって症状を出すというよりは、
出血を起こすとドンと症状が悪化するというものです。
だから増大して半年後に症状を出すというような設定は、
ちょっとあの画像ではあてはまらないかと思ってしまいました。
まあ、実際問題、
あの場所に脳実質からできるグリオーマ系などの本当の脳腫瘍が出来てしまった場合、
手術では治らないので、話にならなくなってしまうんですよね。
あれ?
もしかするとそういうところも踏まえて、腫瘍と言っておきながら、
実は治る血管腫でした、という方向に話が進むんでしょうか?
それは今後の楽しみとして、
いずれにしてもあの画像では腫瘍というより血管腫ですね。
ただ、たとえ血管腫だとしても、
あの位置の血管腫の全くの後遺症なく摘出するのは、至難の業です。
あとは、、、まだたくさんあるのですが、
粗探しが目的ではないので、このくらいにしときます。
とはいえ、全体的に手術室の雰囲気とか、
そういう空気感はリアルですよね。
まあ、あんなに懲罰意識の強い病院はそうそうないというのと、
出世や権力争いが異様に強調されているような気がしますが。
そのほうがドラマとしては面白いから良いんですけどねw
あとは木村さんの演じるオペ室看護師さんが、異様に医局にいるのは、、、
まあ、これもドラマですからねww
名月の電子書籍と紙の書籍の紹介↓
- 続 誰も教えてくれない脳と医療の話/R&M
- ¥398
- Amazon.co.jp
- 誰も教えてくれない手術の話/R&M publisher
- ¥300円
- Amazon.co.jp
- 誰も教えてくれない脳と医療の話 改訂電子版/R&M publisher
- ¥300円
- Amazon.co.jp
- ¥300円
- Amazon.co.jp
紙の書籍↓ 誰も教えてくれない脳と医療の話 脳神経外科の現場から/名月 論
¥1,365 Amazon.co.jp
- 誰も教えてくれない脳と医療の話
- ¥1,365
- 楽天
読んだらクリックしてね↓
このブログの順位がわかります↓
