これは大抵、セミナーや学会など、
多くの外科医が集まる中で、
主催するエキスパートの外科医が実際にライブで手術を行い、
その技術やノウハウを披露するというものです。
正直、
見に行く側としては、これは最も勉強になります。
それもそのはず、その道を極めた外科医の手技が目の前でリアルタイムに見れるのですから、
教科書などで学ぶのとは段違いです。
まさに、百聞は一見にしかず、実際にどうやっているのかを見るのが一番、身になるのですね。
技術を伝えるという意味では、
これほど効果的な形はありません。
そういった意味で、
外科医の全体的なレベルアップという意味では、
非常に素晴らしい企画であると思いますし、是非、今後も発展してほしいものです。
しかしながら、
いいことばかりかというと、必ずしもそうではありません。
誰にとっていいことばかりではないかというと、
それはもちろん、患者さんです。
ライブ手術ではエキスパートが、
ある程度解説や講演的な要素を踏まえながら手術を行います。
場合によっては多少デモンストレーション的な要素もあります。
そういう意味で、
完全に手術そのものに集中できるかというと、
やや気を削がれる環境と言えるでしょう。
もちろん、
そういった環境でも落ち着いて、十分にやるべき手技をこなせるエキスパートだけが、
こういったライブ手術を行うのですが、
それでもエキスパートにとっても100%の力を発揮しやすい状況ではありません。
そういうわけで、
実際にライブ手術では、トラブルが起こることも決して少なくはありません。
その点、
患者さん側からしたら、やや、いいことばかりではないかもしれません。
そういうとライブ手術はなるべく避けたいと思う患者さんが多いとは思いますが、
逆に患者サイドから見てもライブ手術のメリットがないわけではありません。
セミナーなどで行われるライブ手術では、
術者以外にも解説やコメンテーターとしてのエキスパートが参加しておりますので、
何か手術で困った局面となったときに、
術者だけではなくて、外野にいるエキスパートのノウハウなども生かされることが少なくないのです。
つまり、術者にとってはやや集中しにくいというデメリットはあるとしても、
外野のエキスパートの力を借りられるというメリットはあるかもしれません。
患者サイドからしてもそういった意味で、
ライブ手術は功罪があると言えます。
患者側からしても悪い面だけとは言えません。
まあ、外科医サイドから言われてもらえば、
やはりこれほど勉強になる機会はないのですけどね。
一方で、
一般人向けのテレビ局の取材の手術などは、
僕ら外科医は特に勉強にはなりませんし、技術の伝承にもなりません。
他に参加している外野のエキスパートもいません。
メリットがあるのは特集されて宣伝効果を得られる外科医本人と、
あとは視聴率を稼げるテレビ局だけでしょうね。
患者さんには特にメリットはないでしょう。
名声を高めたい外科医と、
番組を作りたいテレビ局のためのものだろうなと思います。
名月の電子書籍と紙の書籍の紹介↓
- 続 誰も教えてくれない脳と医療の話/R&M
- ¥398
- Amazon.co.jp
- 誰も教えてくれない手術の話/R&M publisher
- ¥300円
- Amazon.co.jp
- 誰も教えてくれない脳と医療の話 改訂電子版/R&M publisher
- ¥300円
- Amazon.co.jp
- ¥300円
- Amazon.co.jp
紙の書籍↓ 誰も教えてくれない脳と医療の話 脳神経外科の現場から/名月 論
¥1,365 Amazon.co.jp
- 誰も教えてくれない脳と医療の話
- ¥1,365
- 楽天
読んだらクリックしてね↓
このブログの順位がわかります↓
