私、美本彼方も本日インタビューが、3回目となる為、今回はだいぶスムーズにお話を聞く事が出来ました!というのは冗談でして、自分の腕が上がったのでは?と錯覚してしまうほど、スラスラとこたえてくれたのが、今回のインタビューの対象であるY君です。

 Y君は高校1年生の後期にこちら、通信制高校サポート校NSA高等学院に転入してきたそうです。
 以前の学校では、部活動がとても厳しかったと教えてくれました。休みがほとんど無いなかでも、なんとか頑張ったそうですが、中学生の時からの生活の変化についていくのは難しかったようです。大勢を一度に教育しようとすると協調性を育むことが出来るけれども同時に個性を潰してしまうのではないか、とも思います。
 こちらでは、毎日授業を受けなければならないという厳しい強制力はなく、それぞれのペースで勉強を進める事を尊重してくれます。(※1)

 Y君は、以前の学校でも勉強は授業を聞かなくても自分のペースでどんどん教科書を読み進めていたそうです。なのでNSA高等学院に来て、はじめは授業を受けなくて、思ったのと違うとは感じたけれど、今は負担に感じずに勉強を進められるところがむしろよくて自分には合っているなと感じているそうです。
 また、先輩後輩の壁がなく、学年が上の生徒が下の生徒に気軽に話しかけてくれるところが魅力だそうです。トランプやゲームなどに気軽に誘ってくれるところがうれしいそうです。それぞれの来るべきタイミングで転入してくる為、学年が下でも年は上だという人もいて学年、年齢にとらわれず、話が出来るのは他のところにあまりない魅力です。
 先生と、話をする時間も多くあり、一度相談すると定期的に話しかけてくれ、話すきっかけがつかめない生徒でも話す事が可能なようです。自分の事を気にかけてくれているというのは安心感に繋がりますね。
 今、入学や転入を考えている人たちには、パンフレットを眺めているだけではわからない事があるだろうから、是非足を運んでほしい、見に来てほしいと、言っていました。悩んでいる子はきっとたくさんいるはず、自分だけが悩んでいるわけではないんだよ、とわかってほしいそうです。また、お父さん、お母さんには、学校に行けない事は、自分自身とても負担に感じていて行かなくてはいけないとプレッシャーも感じているのでそっと見守ってほしいそうです。だけれども見捨てるのではなく、こんな学校がある、まず見学してみないかと、「強制」ではなく、「提案」してほしいと言っていました。また病院のカウンセリングなど、第三者に話を聞いてもらい認めてもらった事がプラスの経験になったそうです。
 とてもスラスラと話してくれ、私は聞くのに必死だった為、時間が過ぎるのがとても早く感じました。
 学校に行けない事は、自分だけが出来ていないのではないんだよ、お父さん、お母さんに子どもを理解してあげてほしい、負担をかけすぎないでほしいという言葉から、人の一般的にダメだと言われているところも許してあげようという優しさを感じました。話を全て聞き出すには、時間が足りないと感じ、また聞かせてくれないかとお願いしたら自分の経験が誰かの役に立てば嬉しいと伝えてくれました。
 そうですよね、自身のこのような経験が、失敗だと思ってきた事が誰かの心の栄養になるなんて事あるかもしれないですよね。そうやって、私が経験したマイナスだと捉えてきたものを、逆にこれがあったからこそ、この辛さを感じていきてきたからこそ書けるものがあるのではないか、と思い、書いて伝える事をしていきたいと夢見て、インタビューされる側も同じような想いを持っていた事がびっくりうれしい気持ちです。今いる学校でやって行けない事が「ダメな事」ではなくその場所がその人にとっては合っていないというだけだとも言えるのではないかと思います。

 学校に行けなくなってしまった子、大きな苦しみを抱えながら必死に学校に行っている子へ
今に違和感を感じたならば、まずばその目でここを見にきてください。新しい生活の、新しい人生の入り口に繋がるかもしれません。

 Y君は、話しているときは少し下を見ながら、だけれども心の目はまっすぐ前を見ているようでした。私は若さが羨ましい。若さが欲しい。可能性が欲しい。若さはキラキラしていて、若い時はうんと苦しくて、ドロドロしていて醜くて、生きるに向かって生きていて、羨ましいけど、若さの定義のようなものに当てはめるとしたら私こそどんな10代よりも若くて醜くて汚くて輝いているような気がします。

※1NSA高等学院の登校コースには、週5日コース、週2日コース、週1日コース、月2回コース、自宅学習コースがあります。

 

『執筆 美本 彼方(みもと かなた)』

 

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