夏鈴side
村山の家から学校に帰って皆に話した
天「虐待ね」
ひかる「それはやばいよ」
夏鈴「玲に協力してもらって必ず助け出そう」
保乃「電話してみるね」
保乃に連絡して直ぐに玲は来てくれた
玲「仕事中なんですけど〜」
夏鈴「今度何か奢るから協力して欲しいの」
玲「なるべく協力するよ」
私は玲に全てを話した
夏鈴「どうにかならないかな?」
玲「その子の母親は5年前に亡くなってるよ」
ひかる「え、じゃあ中学生からほぼ一人暮らしみたいな生活を過ごしてたってこと!!」
玲「そうなるね、後……」
天「何かあるの?」
玲「美羽ちゃんの父親は美羽ちゃんが10歳の時に会社が倒産してギャンブルや酒に溺れる毎日を送ってるよ
私この人捕まえようとしてたんだけど証拠が無い限り逮捕するのは不可能だったんだよね」
天「夏鈴、どうする?」
夏鈴「村山に協力してもらう、これしかないでしょ」
ひかる「協力して貰えるの?」
夏鈴「由依先生が私を救ってくれたように私も村山を救ってあげたい」
保乃「経験してる夏鈴ちゃんならできる事かもね」
夏鈴「明日もう一回村山の所行ってくる」
美青「美羽の事救ってあげてください」
夏鈴「的野?」
美青「私は美羽と幼なじみなので美羽の事なら分かります
私は森田先生の言葉で目が覚めたので真面目に授業受けます」
夏鈴「協力してくれるんだね?」
美青「します、美羽は中3の時から虐待受けているんです
父親のせいで大人が嫌いになり喧嘩やタバコなどに手を出したんです
……」
瞳月「それ以上喋ると美羽き怒られるよ」
美青「そうだね、この後の話は美羽から聞いてください
私は的野達が話してくれたことを元に村山に聞き出す事にした














美羽side
学校に行くのがめんどくさいが外の空気を吸う為に軽めの格好に着替えた後煙草と少ないお金を持って家を出て歩いていると……
夏鈴「村山」
美羽「何だよ、ストーカーかよ」
夏鈴「学校来ない奴が何言ってんだ笑」
美羽「私はもう学校辞める、ほっといて」
夏鈴「村山は喧嘩強いんだっけ?」
美羽「何が言いたい?」
夏鈴「私に喧嘩で勝ったら私は金輪際顔も見せない、でも私が勝ったら聞きたい事がある」
美羽「は〜、分かった」
夏鈴「構えろ」
美羽「絶対勝つ」
急に勝負を挑まれ、私は関わりたくないので絶対勝とうと気合を入れた
でも……








夏鈴「私の勝ちね」
美羽「くそ!!」
夏鈴「まだまだ私も落ちてないからね」
美羽「聞きたい事ってなんだよ」
夏鈴「村山は虐待を受けてる?」
美羽「……っ」
夏鈴「どっち?」
美羽「受けてない」
夏鈴「これは本当?」
美羽「うん……」
夏鈴「私は村山を救いたい」
担任は真剣な眼差しで私を見てきた
信じないって決めているのに……
美羽「受けてる」
夏鈴「必ず助けるだから私を信じて」
美羽「大人は嫌いだから信じれない」
夏鈴「私はその大人とは違う、これあげる
担任は私にアスターの花のネックレスを投げてきた
夏鈴「アスターの花言葉は今の村山なら分かると思う
私はその花言葉で人生が変わった
だから変わるんだよ村山美羽」
その言葉は私が欲しくて堪らなかった言葉で不意に涙が出てきた
美羽「藤吉夏鈴、あんたのこと信じるよ
それ以外の大人は嫌いだけど」
夏鈴「絶対救ってやるから待ってろ」
私はこの人信じて前に進もうとした