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あるスーパーの広場に駄菓子が売っていた。
駄菓子ってなんでああもキラキラしているのだろうか!

僕の育った地域は東京都内なのに電車も走っていないど田舎だ。
その代わり地元のお祭りや、駄菓子屋なんかは息が長いみたいで、特に駄菓子屋は昭和の趣きそのままだった。

お店の真ん中に店主(婆ちゃんか、その息子のおじさん)が座っていて、そこを取り囲むようにぐるっと品物が並んでいる。
店主の周りにはアタリ付きや、クジで選ぶお菓子なんかが並んでいて、大抵ヒモ飴(大きいのが当たると、嬉しいのだが口の中が痛い)を最初に買って舐めながら他のものを買う。
そこで煙玉や爆竹、べーごまなんかをした。少し上のお兄ちゃんたちは一台しかない格闘ゲームなんかをしていた。
僕の少年時代の一部であったあの駄菓子屋はもうない。
そういえば秘密基地を作った林も住宅街になってしまった。

そんな子供時代の風景が消えるのは寂しいことである。

駄菓子食いてぇ