大阪のマンションで、幼い2人の子どもが置き去りにされて、死亡するという痛ましい事件から1週間が経ちました。子どもを育てる喜びを語っていた母親がなぜ極端なネグレクト(育児放棄)に陥ったのか。その心の変遷を追いました。
「(Q.自分の夢は?)お嫁さんです、かわいい」(容疑者)
カメラに向かってポーズをとる女性。幼い子どもを、長期間部屋に放置したとされる容疑者(23)の去年の映像です。
先月30日、大阪のマンションで長女(3)と長男(1)の一部白骨化した遺体が見つかりました。母親の容疑者は、1か月以上家に戻らなかったとみられ、2人の胃から食べ物は一切検出されませんでした。23歳の母親による育児放棄=ネグレクトが招いた最悪の結末でした。
容疑者は3人姉妹の長女でしたが、幼い時に両親が離婚。父子家庭になりました。
「容疑者がお母さんみたいな感じだった。ご飯作ってたりしてた」(小学校の同級生)
しかし、中学に入ると家庭への反発が始まります。
「学校来てない時もあったし、親とあんまりうまくいってないと聞いてた」(中学校の同級生)
やがて、地元で結婚し出産。
「ハタチになって1週間後、待望の娘を出産。わが子に対面したときは言葉にならないほどうれしかった」(容疑者のブログ)
2人の子どもに恵まれた幸せもつかの間、去年5月に離婚し状況は一変します。子どもを引き取ったものの今年1月、大阪の風俗店で働き始めた頃から生活が乱れ始めます。子育てもおろそかになりますが、周りに頼れる相手はいなかったようです。
「ちゃんとがんばって子育てしていると、周りの人間には言ってた。大阪にいることは、我々誰も知らなかった」(容疑者の父)
「先のコトも考えるケド“今”を楽しく生きたい」(本人のネット上の書き込み)
次第に外泊を繰り返し、友人らと遊びに興じる容疑者。ついに今年6月以降、家には戻らず、幼い2人が犠牲になりました。こうした容疑者の心境を、専門家はこう指摘します。
「母子家庭とか単身、一人親で子どもを見ている時、育児と生活に行き詰ってしまって、そこから解放されたい、現実から逃避するために遊びに行ってしまう」(花園大学[児童福祉論] 津崎哲郎特任教授)
育児放棄は年々増加傾向にあります。2008年度には、虐待の相談件数4万2664件のうち、4割近くを占めるまでになっています。
大阪市内にある24時間保育所。夜間、飲食店などで働く母親らが、子どもを預けています。容疑者と同じシングルマザーも多く、今回の事件について複雑な思いをにじませます。
「私も最近離婚して思ったのは、人が1人助けてくれてるか、くれないかで全然負担が違う。事件を見て思うのは紙一重の部分があるのかな」
「その方は頼る所が1つもなかったのかな。なかったら、私も何するかわからない」(保護者)
現場のマンションでは、暑さと飢えの中で息絶えた幼い2人のために、お菓子や飲み物を供える人が後を絶ちません。「なぜ救い出せなかったのか」。事件は私たちの社会にも大きな問いを投げかけています。
(毎日放送 07日17:40)
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享年1歳。
享年3歳。
幼き姉弟の御霊の安らかなることを心よりお祈り申し上げます。合掌
離婚時の子どもへの対応は、絶対に間違わないでください。
離婚家庭は、ひとり親家庭ではありません。
父母が離婚したことは、自分たちに責任があるのではないかと子どもたちは自責の念を持ちやすいので、離婚は親の都合であり、子どもたちにはまったく関係がないことを伝えてあげてください。
父母が離婚しても、子どもたちを愛する気持ちに変わりがないこと。きちんと育てていくことを約束して、安心させてあげてください。愛情の冷めた両親の姿を見る子どもたちは、自分への愛情も冷めてしまうのではないかと不安を抱いてしまいがちなのです。
さらに、子どもたちに生まれてきてくれてありがとうと感謝の言葉をかけてあげてください。
両親の離婚を経験する子どもは、自分の存在価値を見失いがちです。ですから、生まれてきたことを祝福する言葉がけは絶対に怠らないでください。
自分たちが愛され、生きていていいんだと思えたときに、子どもたちは自分の足で立つことができます。
それが自立です。
夫婦が離婚するとき、どうぞ、子どもへの対応を間違えないようにお願いいたします。
初めのうち当人同士では、うまくいかない場合は第三者が父母の間に立って沈没させないよう舵取りをしていきますので、お気軽にご相談ください。
別居&離婚後、お子さんと別離されている、お父さん、お母さん。
あなたのお子さんの命は大丈夫ですか?
面接交渉(面会交流)で、あなたのお子さんが健全な成長をされていることを、その目で確認されていますか?
面接交渉(面会交流)は、わが子を守る命綱。
離婚しても実の両親が、お子さんをちゃんと育んであげてください。
STOP、児童虐待!!
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皆さんは、社会的養護という言葉を知っていますか?
社会的養護とは、まだまだ聞きなれない言葉ですが、なんらかの事情で家庭での養育・保護が得られない子どもを社会で養育・保護する仕組みのことです。
両親の離婚後、この社会的養護を受けなければならない子どもたちがたくさんいることを多くの皆さんに知っていただきたいと思います。
離婚の際、当事者たち(父母子ども)のみでは、離婚に至るまでの様々な過去のいきさつに縛られてしまい、起こっている問題に気がつけなくなってしまいがちです。
そのため、私たち第三者の立場の人間が冷静に問題点を見出して離婚後も父母のお互いがお互いを尊重しあい共同育児をしていきたいという想いになっていただけるように促していきます。
お父さんも、お母さんも、子どもたちも、それぞれが、それぞれにとって大切な人なのです。
面接交渉とは、
別居・離婚に際して子どもに父母が親としての配慮をするという概念の基に行われます。
面接交渉の仲介支援とは、
父母の対立が激しくて、子どもの意思が尊重されないということがないよう、子どもの健全育成のための親子交流を実現させ、父母の皆さんが自己選択・自己決定・自己責任において共同育児ができるようお手伝いをする子育て支援です。
もしも万が一、父母の一方が子どもの意思を操作したり、もう一方の親子関係を破綻させようとするなどの精神的虐待、父母並びに義父母からの身体的虐待など子どもの福祉が危険にさらされている場合には、第三者という立場で客観的に児童相談所や臨床心理士・精神科医との連携をとらせていただきます。
離婚後も協力育児をしていきたい両親を応援します。
面接交渉(面会交流)仲介支援の
NPOびじっと・離婚と子ども問題支援センター