支え手インタビュー第10弾!

今回は8/23()16Light Ring Timeに参加してくださった

大学院2年 渡さん(仮名)にインタビューしました。

 

渡さんは身近な大切なひとの悩み相談に乗っていました。

 

どのようにして彼は大切なひとの悩み相談に応えていたのか、

Light Ring Timeに参加されて、何に気付き、何を学べたのか、

スタッフ植田がお聴きしました。

 

 

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1.悩んでいる相手とはどのような関係ですか?

 お相手について可能な範囲で聴かせていただいても良いでしょうか?

 

3か月前に別れた恋人です。海外の大学院で一緒でした。

彼女は2~3年くらいの間、精神的な強い不安を感じていました。

 

 

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2.支え手として、具体的にどのようなことに困っていますか?(困ったことがありますか)

 

相手の状況に対してどう対応したらいいかわからないと感じることがありました。

依存にはならないように、でも相手には安心してもらえるように見守れればと思っていたのですが、なかなかうまく距離感がつかめなかったです。

 

例えば、どうも彼女が卒業するのに十分な勉強をしてないので、もっと勉強した方がいいんじゃないかと促したかったんですけど、プレッシャーになってしまうのも良くないと思い、うまく伝える方法が見つかりませんでした。

でも、だまっているのも意味ないですし、何も言わないのも良くないですし。

 

自分自身も留学生活でいっぱいいっぱいな中で、相手の「私の苦しみを本当の意味で分かってない」という気持ちが伝わってきたのも、苦しかったです。

 

 

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3.悩んでいる相手がどのような状態になると、生きやすくなると思いますか?

 

 

ひとつは、彼女が無気力になる時間をなるべく減らせるように出来ればと思っていました。

 

悩みは誰しも持つものなので、悩みがあること自体はいいと思いますが、

当時彼女は完全に気力がなくて動けない状態にあったので、それをなんとかしたいと思っていました。

 

もうひとつは、自立についてです。無理のない範囲で自立を意識して、それに対して自信を持てるようになればなと思っていました。

 

例えば、学校の勉強に関しても、わからないことがあっていろいろと教えることはあったのですが、わたしとしては、やり方は教えるけれども、ある程度わかったらあとは自分で成長して学んでくれることを期待していました。

けれでも、彼女は何度も教えて欲しいと頼むことが多かったので、それが少し依存的な感じがしていました。

 

彼女に対して自立を求めていたのは、自分の価値観がそうだという面もありますし、生活、人間関係、お金、様々な面で、もう少し自立した方が、彼女にとっても長い目でみたら良いのではと感じたということもあります。

 

 

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4.Light Ring.の講座に参加した動機を教えてください

 

 

恋人として彼女を支えていたのですが、結局別れてしまったので、

その支えがうまくいかなかった理由を考えるヒントが貰えればと思っていました。

 

また自分自身も不眠症になってしまい、(それが別れの原因にもなったのですが)、メンタルヘルスや支えることについて理解・経験がある方と話したいという想いがありました。

 

代表の石井さんと以前からの知人でLRの活動は知っていたので、一時帰国中に開催されたLRTに参加しました。

 

 

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5.具体的に講座のどのような点が役に立ちましたか?

 

メンタルへルスの問題について、支えるひと同士の共感のコミュニティがあることが嬉しかったです。支えの経験や自分自身の不眠症のことを周囲に話しても分かってもらえないなと感じることが多かったので、共感してもらえること、共感できることが、凄く嬉しかったです。

 

 

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6.講座後にどのように意識や行動が変わりましたか?

 

 

研究室の仲間や友人に対して、意識的にいろんなひとと話をするようになりました。

気分転換という意味もありますが、LRTでのワークで「感情の切り替え方」について議論をしたことが影響しているかもしれません。

一方で、講座で学んだことも、実践するとなるとなかなか上手くいかないなという難しさも感じています。

 

 

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7.これからLight Ring.に何か支え手として求めるものは何かありますか?

 

 

LRTを支え手同士のコミュニティにするには、

参加者の支えの経験の変化をシェアする場がもっとあればいいなと思います。

 

参加者の立場からすると、自分の経験談のリアルな話の方が、仮想的なケーススタディよりも聴いていて親近感を感じやすいです。

 

また、リピーターに関しては、支えの経験を定期的に報告する場があるとなお良いかなと思いました。

 

その中でスタッフさんが、ファシリテータ―として、支え手のエピソードに絡めた「議論のテーマ」を提案できたら、議論がもっと面白くなると思いました。

 

 

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長時間にわたり、大切なお話をしていただいて、

本当にありがとうございました。

 

もし渡さんが疲れたときや悩んだときなど、

良かったらいつでもLight Ring.を頼ってくださいね。

 

また、Light Ring Timeや聴くトモカフェなど

渡さんの身近な人を支えたい想いをサポートさせていただけたら嬉しいです。

次にお会い出来ることを楽しみにお待ちしています(^^)