第111話 勤めている会社に依存しないこと。大企業なれど油断なし。 | 勤倹報徳

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20代後半の勤め人です。35歳で独立を目指しています。
40歳までに資産1億円以上が目標です。
現在は勤め人収入+株式投資、今後は収入の増加・不動産投資を
加えて目標達成に邁進します。

いま勤めている会社に求めているものは何か。

なぜ今の会社に入社しようと決めたのか。

理由は十人十色であろう。

 

されど新卒で会社に求めることは大抵決まっている。

年収と福利厚生だ。

 

年収が高い会社ほど倍率が高くなる。

もちろん業界によって例外はあるが、業界一つ一つ見ていくと

その産業で上位に君臨する会社ほど年収と福利厚生は抜群に良い。

 

逆に年収以外に何を求めるのか。

就活の面接対策でやりがいをひたすら追求するが

そのやりがいとは結局、お金がもらえるから。に帰結する。

 

お金をもらわずしてやりがいだけで会社に勤め人をしている人間は

0に近い。

 

 

年収で決めた会社で働いている時点で会社に依存している 

 

年収と福利厚生で決めた会社に入社した時点で

その会社に依存していることになる。

 

ではその会社の給料が下がると言われれば、続けたいと思うだろうか。

答えは否。

 

しかしどうだろう。

世間の多くの人はうまいように昇任ができなかったり

人間関係に悩ませたり、年収が下がっても

その会社を辞めようとしない。

なぜなのだろう。

 

 

会社を辞めようとしないのではなく、辞められない状況になっている。 

 

年収の高い会社に入るとどうなるかを考えたい。

22歳で新卒入社して一般平均年収以上にもらえる企業とする。

20代は働き盛りである反面、遊びたい盛りである。

有り金はすべて使う。

なにせ福利厚生もしっかりしているので、手元に残るお金が多くなると

飲みの頻度も増える。

一番厄介なのが、固定費が上がることだ。

固定費が上がると、ますます会社を辞められなくなる。

今の年収以下の会社へ転職すると、たちまち生活が破綻するからだ。

しかも転職といっても所詮は同業界を血眼になって探すのみ。

年収の高い業界に在籍しているだけで、他業界への転職は考えることができなくなる。

 

転職活動をしているうちに

一つの結論にたどり着く。

 

【今の会社でいいや】

 

そうしているうちに、車を買い、結婚をする。

 

結婚をすると転職の難易度は格段に上がる。

 

転職したいことを配偶者に伝えると、

生活はどうするの?

尋問が始まるのだ。

貯金があるわけでもない。

では結論はただ一つ

 

【今の会社しかない】

 

ここまでくると、自分を追い込むしかない。

家族がいるのでギブアップできない。

 

 

勤め人の幸せとはなんであるかを考える 

 

いま勤め人をしている者たちにとっての幸せとは

会社内の人間が叶えている物を時間をかけてなぞることである。

 

先輩が良い車を買ったと聞けば、いつか自分も高級車に乗りたい、と思うだろう。

先輩が結婚して子供が生まれれば、いつか自分も結婚して子供を授かりたい、と思うだろう。

先輩が高年収をもらっているなら、いつか自分も年収を上げたいと出世競争に精を出すだろう。

 

結局、勤め人の幸せとは近くにいる勤め人たちの後追いでしかないのだ。

それを叶えるために、せっせと勤め人として働き続ける。

 

大企業なれど、いつ潰れるかわからないのだ。

潰れる以前に、斜陽産業となって年収も一気に下がるかもしれない。

人手不足で、一人当たりの労働量が増えるかもしれない。

その割に残業もつけられずにサービス残業で働かせられるかもしれない。

現在勤めている会社の常識が普通ではないのだ。

これは大鉄則である。

 

 

勤めている会社からいつでも離陸できる貯えを持っておくこと 

 

 

これは貯金だけに限らない。

スキル、資格もそうだ。

 

会社内の人間を見て形作られた自分にとっての幸せを叶えるために

社内政治に時間を使っている暇はないのだ。

社内政治に勝とうと、飲み会にひたすら参加している場合ではないのだ。

 

いつでも会社から離れられる貯えを積み上げていくことが大切だ。

 

視野を広く持って社会を見渡せばきっと良い環境下が転がっているはずだ。

 

 

固定費を絶対に上げないこと 

 

20代は家を買わないこと。

車を買わないこと。

結婚しないこと。

 

買うと身動きが取れなくなる。

 

確かに車や家を持たないと

みじめになったり、羨ましくなるだろう。

しかし今だけの辛抱だ。いずれ存分に買えばよい。

いまだけ忍耐すること。

 

欲しがりません、勝つまでは。

 

そのとおりである。

 

物質的に満たされない状況が続くと

はやくこの状況から抜け出したくて

余計に貯蓄や仕事に熱が入る。

それで良い。20代はプライベートを優先しない方が良い、というのが持論である。

 

固定費を上げないことが結果的に

勤めている会社に依存せずに済む材料となる。

会社に依存しないとは、勤め先に依存しないことだ。

 

そうなれば年収だけで大企業を選ぶ必要も無くなってくる。

会社の選択肢を広げることは、居住先や将来身に着けたいスキルを限定しないということだ。

そうなれば、数年スパンで業界を変えることも可能となる。

いつしかジェネラルな勤め人となれば、他業種においてある程度収入を得られる副業も可能となる。

 

1つの会社に依存すること

1つの業界に依存することは

現代社会においてはご法度である。

 

いつでも身軽で自由に動ける体制を整えよう。