人の心を読みたければ。

人の心を読みたいという人は多いですね。

読心術、
交渉術、
コールドリーディング、などなど。

本も多数でています。その数たるや驚くほどです。
でも、こういう本を読んでも実は技術的な話ばかりで、
そしてその技術は実践では案外役に立たないのです。

なぜかというと、人と人との間には、
何百、何千億とおりというプロセスがあるからで、
その時々にあったものを技術的に学ぶことは難しいからです。

それでも本がでるということは、
それだけ、需要があるということでしょう。

確かに、人の心を読むことができれば、
すべてが関係性の世の中ですから、ビジネスやプライベートで、フル活用できそうです。

仕事であれば、営業などにフル活用できそうだし、
プライベートであれば、恋愛に活かせます。

「相手の気持ちが読めれば、うまくいくのに」

そんな気持ちを持つこと、わかります。

急がばまわれで、ちょっと見方を変えてみるとその答えは案外身近にあるかもしれません。

中村は「相手の気持ちになる」のではなく「相手の立場になってみる」ことで、
人の気持ちを「くみ取る」ようにしています。
これは技術ではなく、思いです。
相手の立場を理解すると、相手の気持ちが手に取るようにわかってきます。

自分が相手の立場で、いまここにいたら何を求めているのか。
そんなふうに考えると、いろいろなことを観察するようになります。

たとえば、相手の話し方や仕草をみます。
時計を気にしたそうに腕を動かしている場合は、
はやめに切り上げるようにします。

前のめりで雑談をしているのであれば、その雑談につきあいます。
何か言い出しにくいことがあるか、雑談をしたいのか、どちらかです。
ですから、まずは雑談をしたいという気持ちを満たさせてしまう。
それだけで、相手にはちょっとした借りをつくることができます。
気持ちの借りです。

こうして相手との関係性を高めていくことで、
お互いにとってWinWinの図式が生まれていきます。

相手の心を読みたければ、相手の立場になって考える。
これが、とても大事だと中村は考えています。