自主出禁からの再会:スマイル海賊団 | 可愛いは正義

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つい先日、スマイル海賊団(スマパイ)の解散が突然発表されました。一時期、かなり入れ込んでいたグループだったので、しばらく遠ざかってはいたものの、さすがに感慨深く、その報を聞いた時には呆然としたもんです。「まさか…」という気持ちと「やはり…」という気持ちの入り混じった複雑な感情でした。

自主出禁、確立す

なぜ僕はしばらくスマパイから遠ざかったのか。その理由は、過去のブログを読むとなんとなく分かるかもしれません。でも実際のところ、ハッキリ書いてもいないので、分かりませんよね。誰も知りたいとも思わないだろうし(笑)。じゃあ今書けるかというと、実はそうでもない。書けばいろいろ傷つく人も出てくるし、解散発表してから言うのも何か卑怯な気がしますし。ここはひとつ、真の理由は自分の胸に仕舞っておこうと思います。

面白かったのは、自分から言い出したわけではないのに、いつの間にか周りのオタクたちから「のじーはスマパイに自主出禁」というレッテルが貼られていたことです。「自主出禁」(笑)。なかなかいい言葉なので、それ以来、僕自身も自らそう名乗るようになりました。確かに真理を突いている一面のある言葉ではあったので。

行くに行けない現場

そんなこんなでいつの間にか、メンバー、運営、オタク、それぞれに対して何か後ろめたい気持ちを抱くようになってしまい、最後に現場に行った2017年の夏以来、一切スマパイ現場に行くことはなくなってしまいました。それからも僕のDD(誰でも大好き)な生活は相変わらず続いたのですが、スマパイのことは忘れていたわけでもなく、なんとなく情報は普段から見ている感じでした。ここ最近では、あえて避けていた推しとの被り現場にも行くようになり、遠目で彼女たちを見ていたことも何度かありました。

一度、よくスマパイとステージが被る主推しの上月せれな(せれちゅ)に、そんな状況を軽く打ち明けたところ、「向こうはのじーさんが思うほど気にしてないんじゃない? 行ってあげなよ。きっと喜ぶよ」と諭された時もありました。当時JKのせれちゅ、このジジイよりもよっぽど大人でした(笑)。

まだやれる、でも停滞

それからしばらく経った今年の春でした。スマパイ解散の話が舞い込んできたのは。「まさか…」と思ったのは、思ったより全然早い解散だったから。もし仮に運営が立ち行かなくなるとしても、僕には彼女たちにやれることはまだまだたくさんあると感じていました。例えば海賊衣装を脱ぎ捨てる解もあるのじゃないかとか。一方で「やはり…」と思ったのは、そうは言っても遠目にも停滞感が漂っていた気がしたからです。

一番怖い停滞感

自分なりに見聞きした経験から、グループ存続の危機の指標として一番に挙げたいのは、この停滞感なんです。アイドルの存続年数やパフォーマンスレベルにかかわらず、一番怖いのはこの停滞感。具体的に言うと、「外から見ていて同じことを繰り返しやってる感が半年以上続いている時のこと」です。新曲が出たり多少は変わったステージに出演したりしても、やり方……というか演出手法がいつまでも代わり映えのしない時にそれを強く感じます。

実はアイドルや運営サイドは「停滞している」と思っていないのかもしれません。それはオタクもそうかもしれない。ただ、周りから見ると「相変わらず」に見えてしまう時ってありませんか? これは、新曲を出してもグループ名を変えても、いろんな新機軸を打ち出しても変わらない時があります。オタクの立場では生意気な物言いですが、それがきっと運営の能力の限界なんでしょうね。

運営の能力以上には育たない

何度かそう書いたり言った覚えがありますが、ある程度以下の規模(例えば「地下アイドル」レベル)のアイドルは、運営の能力以上には育ちません。いくらメンバーに能力があってもそれは仕方ない。もともとこれは中小企業で言われてきた言葉ですよね。「社長の能力以上に会社は育たない」というのと同じ話です。これが大規模なアイドル(地上レベル)になると、事務所やレーベルなど運営体制が複雑化するので、一概にプロデューサー(運営)の能力だけでは論じれないようになるのですが(企業の浮沈が社長一人で決められないように)。

久しぶりのスマパイとキャメロット

スマパイが果たして運営の問題でそうなったのかどうかは、正直、僕には情報不足で推測できる能力がありません。ただ、遠目で見てなんとなく停滞感を感じていたのは確かです。そして、そういう時に真っ先に頭の中に浮かんでくるのはメンバーの顔。推しの子、そうじゃない子……。みんないったいどうしてるんだろうか。悲しんでいるのか、それとも苦悩から解放されたのか。

なので、こんな時期に戻っていくのは多少心苦しいところもあるのですが、やはり「メンバーの顔が見たい」というのが正直なところでした。久しぶりのスマパイに、久しぶりの渋谷キャメロットで会える。それこそ、感動の@JAM PartyのOAを賭けたステージバトルから始まり、それから何度出演させてもらったか分からないほどステージを踏んだキャメロットへの里帰り的な感覚です。

愛のこもった洗礼

久々のスマパイ現場は、半数以上のオタクが知らない顔でした。若い人もだいぶ入って来てるようです。そして昔からの懐かしいオタクも数多くいました。みんな嫌な顔一つせずに迎え入れてくれました(多少の揶揄は覚悟の上でしたがw)。僕は、最初のステージ(スマパイは2回出番がありました)の時は遠慮がちに後ろの方で沸いていましたが、トリのステージでは懐かしのスマパイTシャツに着替えて、しっかり前の方に入れさせていただきました。

最初のステージでは後ろの方にいたので、さすがにメンバーには気づかれなかったようです。しかし、他のアイドルの出番で沸いていたところ、関係者席に向かうスマパイメンバーに次々と発見され、肩を小突かれたり、タオルでドヤされたり……笑。そうした愛情のこもった突っ込みをもらって、懐かしくも嬉しかった。その昔、僕が自主出禁を決めた直後に、渋谷のDr.ジーカンズの階段でメンバーから次々小突かれたり頭なでられたりしたのとまったく同じ洗礼でした。

懐かしい邂逅

全員と話がしたくて全員分のチェキ券を買ったものの、ハコのタイムオーバーにて、結局行けたのは3人だけでした。香里と桃香、そしてかつての推しの瞳でした。残念ながら、愛海と真由は次の機会に回すことにしました。

優しい笑顔だけで十分

まず、体調との戦いに明け暮れていた香里。いろいろ苦労した末、なんとかスマパイを続けてきた香里に言いたいことはいろいろありました。でも、優しく癒されるその顔を前にすると、何も言えなくなってしまい、ギュッと腕を握られるがままに曖昧な笑顔を浮かべるしかなくなる僕でした。

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桃香に救われる

そして、実は一番気になっていた桃香。自主出禁の一つのキッカケになったのも彼女の痛烈なツイートでした。それだけに彼女が僕のことをどう思っているのかずっと気になっていたのです。そして話した結果、せれちゅが言っていたようにほとんどそのことについては気にしていなくて、むしろしっかりと歓待してくれたことで、自分的には救われた思いでいっぱいでした。

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強い瞳に憧れる

最後の瞳。確かに一番想いを持っていたのは推しの彼女に対してなんですけど、久々の邂逅の割にあっさりとしていたのはちょっと拍子抜けしました(笑)。あとからフォロー的にリプ返で愛のある言葉をつぶやいてくれたのは嬉しかったですけど。でもこの時思ったのは、「やっぱりこの子は強い」ということです。この子なら、どこに行っても生きて行ける、と確信しました。瞳(目の方ね)に宿る意志の強さが違う。そういう子が好きなので困るんですけどね(笑)。

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最後に、特典会からメンバーが帰る時に、真由がこっちを見て「ちっ」と言わんばかりに睨んで行ったのが恐縮でした(笑)。次、必ず行くからちょいと待っててくださいませー。

最後にせれちゅに介護

スマパイの物販が終わってから、同じ対バンライブに出ていたせれちゅの物販に駆けつけました。もう鍵締め状態でチェキを撮りに行ったところ、「待ってた!」とばかりにせれちゅ。嬉しそうな顔をして「じいや、椅子に座って!」とバーカウンターの椅子を勧めてきます。これはいったい何の罠なんだ……と恐る恐る座ったところ、「はい、介護!」とせれちゅが後ろに回り椅子を押す姿で撮影(笑)。これは以前、スマパイ現場で真由を中心にローカルに流行ったネタの「介護ごっこ」でした。まったく、こいつらは楽屋で何の話をしているのやら……苦笑

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この子たち(スマパイメンバー)ならきっと、僕の目に止まるところに今後もいてくれるでしょう。だから、あまり悲しくなりません。以前、「アイドルの卒業・解散は死別より辛い」と書きましたが、結果的になんらかのかたちで再度まみえることが多いのも事実です。だから、僕は以前ほど悲観的にならないんです。また必ず会おうぜ、スマパイメンバーよ。