奥多摩50k走をやり切る | ダイアローグ・ドキュメント
2011-09-19

奥多摩50k走をやり切る

テーマ:ダイアローグ@running


電池の残量少なくぼんやりと照らし出すハンディライトの先に、先頭を行くAさんの脚の運びが見え隠れする。

後ろから続くTさんは撃沈後の消耗激しく、さっきから付いたり離れたりを繰り返している。
山の夜だというのに、空気はどんより湿気を帯びて蒸し暑く、ほとんど歩いているのに汗が噴出しつづけていた。


時刻はすでに午後9時を回り、浅間峠から11時間以上、上川乗バス停からは12時間が経過しようとしていた。
とはいえ、もう少しで武蔵五日市に戻る。その希望だけを手がかりに、走り(いや半ば歩き)つづけた。

ハセツネ本番に向け、一度50k以上走っておこうということで計画した9/18(日)浅間峠~ゴールまでの練習。

しかし、まさか夏本番の暑さが、この時期までついてくるとは…。
水分消耗激しく、それが肉体のダメージに直結し、約30k地点の御前山(1400M)以降は、ほとんど撃沈状態の苦しみが待ち受けていた。
遅れてのスタートで、三頭山から合流したAさんの水分補給がなければ、最後まで行くのは不可能だった。
約35k地点の大岳山で日暮れを迎え、それ以降は、とにかく最後までやりきることと捻挫等の怪我をしないことだけを念じて動き続けた。

反省点は無数にあれど、最低限の練習目標だけは達成できたと思う。



■浅間峠~三頭山(約15k)


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※数馬峠からくっきりと見えた富士山


午前9時過ぎ、上川乗バス停から山に入ると、谷間に溜まった湿気が纏わりつき、すぐに汗が噴出してきた。
それでも、稜線に入ると風が吹きぬけ、乾燥して気持ちよくなってくる。これなら最後まで行けるかもしれない。ペースが上がりがちなTさんの脚を抑え、じっくり走を心がけて進む。
この間、ランナーにはほとんど合わなかった。

三頭山手前の約1.5kで400M上がる登りは、やはり今回も苦しかった。
急な登りの連続で、大腿筋だけでなく脚の節々の神経がダメージを受けるようないやな感覚。
山頂にたどり着いたときには、ゴール到達への自信は半減していた。


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 ※三頭山では、多くのハイカーが富士山をバックに記念撮影していた。


ここで待っていてくれたAさんのコーラ補給はありがたかった。
待ち合わせに若干手間取り、すでに温まってはいたものの、給水に加えてコーラ特有の刺激、さらには糖分補給にもなり、まさに一石三丁。
さらに、この後疲労が出てきた先行2名を、元気なAさんの先導で終始ひっぱってもらうことができた。


■大岳山まで(約35k)


ハセツネコース中もっとも標高の高いところを走っているので、さほど暑さは感じないものの、少し日差しがあたったり、ロードに出る区間は猛烈な暑さを感じた。
午後3時前後から御前山(1400M)の登りに取り付く。直前に一旦下るので、ここは500M程度登り直さなければならない苦しい区間。
明るいうちに登るのはほぼ初めてで、今回コースの全体像がよく分かった。
御前山山頂手前には、標高差100M近い急勾配の苦しい登りが4箇所ある。これまで3箇所のような気もしていた

が4箇所だ。特に3番目の登りは後半に岩稜が混じりよじ登る格好になる。


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 ※3番目の苦しい登りの後、大パノラマが。


午後4時直前、御前山山頂に着いたとき、いつも元気なTさんの消耗が顕著になる。
3週間前の北海道マラソンの疲労に加えて今日の暑さ、「頭痛も少しある」とのことだったので軽い熱中症だったのかもしれない。


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 ※御前山頂にて。もっとも苦しい時の姿を残す。


それでも、その後大岳山まで他2名のペースに合わせてついてくれたのは、根性と言うほかない。
大岳山頂では本当に苦しそうで、途中離脱を検討したほどだった。



■ゴールまで


午後5時半、大岳山から見た、夕闇に浮かぶ富士山は幻想的で美しかった。


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 ※夕闇に浮かぶ富士。だれもいない大岳山頂にて。


大岳山からの下りは東側になるので、完全に真っ暗になる。
ここでハンディライトをつけてみて慌てる。光が暗いのだ。多分電池が消耗していると思われた。
かろうじて足元を照らすのが精一杯の明るさしかない。
自分ひとりだったらえらいことになるところだったが、あわよくば日暮れ前のゴール到達という夢のようなことも考えていたので、ヘッドランプが持ってこなかったのだった。


しかたがないので、Aさんの後をコバンザメのようにくっついては走らせてもらう。
こうすれば、自分が脚を運ぶ先の様子が見え、一応走れるのだった。
しかし狭い道では縦に並ぶしかないので、弱々しい自分のハンディライトで足元の様子を確保し慎重に進んだ。
疲労でバランスが悪くなっていることもあって、石や木の根に頻繁に躓き、極めて危ない。
どこで脚を捻ってもおかしくない状況。速度を落とし、慎重に行くしかない。もっとも、スピードを出す体力はのこってはいないが…。


約30分で、「命の水」、綾広の滝到達。
思いっきり顔を洗い、がぶ飲みする。
いつもながら最高にうまい水。しかも冷たい。
水がたっぶりあるので、ここでカロリーメイトの補給もできた。


そうして休息していると、1人のランナーが追いついてきた。
両手でストックを持っていて、したがってスピード系には見えない。
聞けば、自分達と同じバスで浅間峠をスタートしてきたらしい。
マイペースで着々と歩を進め、自分達がAさんとの合流でロスしたり、御前山以降で撃沈したりしている間に追いついて来たのだった。まさに、ハセツネレースかく進めるべしと教わったような気がする。
彼は元気に挨拶して、先行していった。


さらに次の御岳山参道の自販機で、炭酸飲料を補給。
ここでTさんの様子を確認すると、何とか武蔵五日市まで行けそうということになる。
そうして、途中日の出山を巻き道で回避し、這う這うの体で駅までたどり着いたのだった。

上川乗バス停~武蔵五日市駅、全約52k。


■今回の教訓


 -いまさらながら、50k先を見越すと序盤は相当に余裕を持って入らなければならない。
 -レース時期にはこれほどの暑さはないとはいえ、当日の気候に合わせて給水を準備しなければならない。
 -ライトの電池は新品に交換。
   ※予備を持参して山中で入れ替えというのはNG。
    暗い中の作業、思わぬトラブルになることも。
 -今回肉刺が2箇所できた。ソールの固いスポルティバの影響もあるが、ワセリンは塗っておいた方がぺター
 -以上を踏まえ、全コースをイーブンで動き続けられれば、必ず幸運はもたらされる。


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