なでしこの美しさ | ダイアローグ・ドキュメント
2011-07-26

なでしこの美しさ

テーマ:ダイアローグ@story

それまで気にも留めなかった花が、ふとしたきっかけで、こんなにも可憐で凛々しく逞しい、美しい花だったと気づく。


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 ※ヤマトナデシコ


日本女子サッカーのワールドカップ優勝は、そのことに気づかせるための、「なでしこ」達の不屈の執念によってもたらされた。


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決勝のアメリカ戦勝利への道は、本当に細くて弱々しい糸のようだった。
しかも、別の道はなく、それ1本限りの。
そこには、いくつもの三叉路があり、行き止まりとも思える壁があった。
その一つ一つを、彼女達は、類稀なチームワークと発想力で乗り越えてみせた。


キング・カズこと三浦和良は、テレビインタビューに答え、「(なでしこジャパンの決勝の戦いから)サッカーの一番大切なものを教えてもらった気がする」と讃えた。


7月24日に再開された国内なでしこリーグの神戸-千葉戦は、17000名の観客を動員し、それはW杯直前の試合の40倍もの規模だったという。
差し当たりこれこそが、澤キャプテンはじめなでしこジャパンの全メンバーが実現したい目標だった。
そのためには、やはり準優勝ではだめで、優勝・金メダルが必要だったのだろう。


これまでの男子サッカーを見る限り、到底先の先の夢に思えたW杯の優勝。
それを、まさかのドイツ戦勝利に驚いているうちに、あれよあれよという間に成し遂げてしまった。


その決勝の前半、アメリカチームのパワーと勢いはものすごかった。
パワーだけではない。体格は大きく、運動量も技術も日本を上回り、不謹慎だが、顔やスタイルを含めて、個々人を比較する限り日本チームは到底及ばない。
アメリカのゴールキーパーやフォワードの選手は、まるでスーパーモデルがそのままサッカーをやっているような女性達だった。自信に満ち溢れ、それはサッカー選手であることのみならず、女性としての自信でもあった。


一方、日本チームの選手達は長年不遇を余儀なくされてきた。
女子サッカーはスピードでも技術でも男子に大きく劣り面白くないという錯覚と先入観に、不幸にもファンは陥っていたのだ。
なでしこリーグに登録されている200名超の選手のうち、プロ契約をしているのは澤選手はじめ1割程度にすぎな

いという。同じ神戸チームのFW川澄選手もプロ契約ではなく、MFの阪口選手に到っては朝から午後6時までフルタイムで電子部品工場での作業に従事しているらしい。
この境遇を自分達の力で変えなければならない、今がまさにその千載一遇のチャンスなのだという強い気持ちを

、なでしこジャパンの全選手が共有していた。


今回あらためて痛感したのは、彼女達が、サッカーの技量だけでなく人格的にも非常に優れているということだ。
澤選手のリーダーシップについては、すでに言うに及ばない。他の選手が疲れてくる試合の終盤、敵に先取点を

許し八方塞がりに思える局面、そんなときにこそより強く大きな声で、澤キャプテンは他の選手を励まし鼓舞しつづけていた。


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 ※どうやって入ったのかすら分からなかった、澤選手の2点目ミラクルゴール!


澤選手と司令塔として双璧をなす宮間選手。身長は157cmしかない小柄で、一見決して愛想もよい方には見え

ない。ところが、この宮間選手、郷土や、所属チームのある岡山・美作の温泉郷や、自分を支えてくれる人々に対して熱い思いを秘めた情熱的な選手だった。それのみならず、優勝が決まった瞬間、仲間と喜びあうのではな

く、敗れた敵チームのアメリカ選手達に労いの言葉を掛けていた。


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 ※弱冠26歳ながら、宮間選手の1点目、円熟の技ありゴール!


こうした澤・宮間両選手をはじめとするすぐれた人格は、まさに命懸けの戦いを続ける中ではじめて培われるものなのだろう。
皆若いが、それほど尊敬すべき選手達。
日本に、なでしこジャパンというチームがあって、本当によかった。


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