豊かな田園風景をカメラはとらえながろ、
ポツンとそびえ立つ古城
その周辺の綺麗に整備された庭園の中に
野外劇場がある
今回の舞台
(※注・画像はイメージです)
「真夏の夜のガラ2021」
音楽監督・指揮を佐渡裕、
ソプラノ歌手のレイチェル・ウィリス=ソレンセン、
テノールのベンジャミン・ブルンス、
ピアニストのルドルフ・ブッフビンダー
ベートーヴェンの専門家として名高い
この音楽家も有名らしい?
今日の主役たち
(※注・画像はイメージです)
あたりはまだ明るく
爽やかな風が野外劇場を通り抜ける
やがてゆっくりと穏やかに音楽が流れてくる
ガラコンサートの始まりだ
そのあとオペラ歌手の歌曲が始まる
会場に透き通る美しく、
聴いていて耳障りではない
豊かで深みのある歌声が聞こえてくる
歌曲が終わりクラシック音楽が続いたあと
いきなりガーシュウィンが流れた
これは佐渡裕はお手の物だろう
今回の番組。
テレビ放送と思いきや動画配信時と記載されていた
その番組ページサイトのコメント見て驚いた
専門家なみの内容に、
気後れしそうな気配を感じるも
気にしない
大切なことは
わたし自身が楽しいかということ
自分の居場所を見つけられたと思えるような
クラシック音楽や、オペラとの出会いは
一気に自分の頑なだった感情を
溶かしてしまったからだ
難しい理論や芸術論は不要なのだ
小料理屋でいっぱい飲んでいるオヤジの感覚で
ラジオから流れてくる都はるみの演歌を楽しむ感じ
それでいい
それが楽しいのだ
そのあとも
オペラ歌手が代わる代わり歌曲を歌ったあと
ヨハンシュトラウスが流れてきた
社交界でのダンスを連想
ワルツの音がくが心地いい
このガラコンを観ていて
オペラやクラシック音楽の伝統が根付いている
ヨーロッパの社会にはこの他に
バレエがあるのだと
想いを馳せる
心の豊かさを感じてしまう
この辺りに普段の生活の中に
芸術が根付いているのを
感じる
羨ましい限りである
バレエにしても、
真夏の夜の夢ならぬ
真夏の夜のバレエガラコンサートような
イベントとして誰でもがバレエを楽しむ環境がある
西洋の伝統芸術の重みというかその時間をかけて
築きあげそれを守り受け継いできた市民の想いがある
明治の幕開けとともに日本では多くの知識人たちが
この「遅れ」を意識して学んできた経緯がある
その遅れはどの程度解消できたのだろうか
それは単に追いつけ、追い越せというスローガンで
片付けられるような単純な話ではない
バレエ人口世界一を誇る日本
しかし、
プロのバレエダンサーの生活レベルは
欧米のレベルには
到底及ばない
政治家の票にならない芸術への理解は
多くの欧米の国にはほど遠い
かつての「遅れ」は「貧しさ」も意味した
そのため多くを犠牲にして
「貧しさ」の解消に邁進してきた
その一部は正しくまた一部は未だ取り残されたまま
それは「豊かさ」だけで
人間の幸福を実現できないことを意味する
真夏の夜に催される
音楽、歌曲、バレエのコンサートは
一方で人間の「幸せ」についても問うている
相模原のバレエ教室なら