「妹」よ。 | 若き親友への手紙

「妹」よ。

RakeさんのHP企画・制作を
プロデュースさせていただいてから、
詞というものに改めて関心を抱くようになっている。
 
シンガーソングライターのRakeさんだから
当然作詞もRakeさん自らがなされるいる。
 
Rakeさんは希代のメロディメーカーだが、
その詞が、さらにダントツに素晴らしい。
 
これから、Rakeさんはどんどんメジャーに
なられていくことは確実だが、
聴き込んでいったときにその詞の力で
聴くひとのこころを動かしていくそのパワーは
近頃のミュージシャンのなかでも
One of the Bestだろう。
 
まだ、聴いておられない方がいらしたら、
ほんとうにぜひ聴いていただきたい。
http://www.rake.jp/discography/
 
 
さて、
僕がレスペクトするミュージシャンに
かぐや姫がある。
 
そのかぐや姫の「妹」という名曲を
気がつくとなぜか僕は最近
口ずさんでいることが多かったりする。
 
著作権の関係で、
その詞をそのまま引用することはできないが、
明日の朝、お嫁にいってしまう妹について
その兄が切々と語る詞だ。
 
その詞のなかで、
妹にいろいろと注文を出す兄の言葉は、
なんど聴いても涙が出てしまうのだが、
エンディング近くで、
お嫁にいってどんなことがあっても
我慢しなさいと言い放つ。
 
その部分だけを取り上げて、
なんという理不尽なことをいうのかと
思うひともいるかもしれないが、
ここからが大切なところだ。
 
最後のフレーズは、
「どうしてもだめだったら
 帰っておいで
 妹よ」
で終わっている。
 
そう、このひと言で、
すべては逆転満塁ホームラン。
 
いや、ちょっと表現が古くさいが、
とにかく、このひと言で
それまでの言葉がどんなに厳しそうに思えても
ぜんぶぜんぶ帳消しだ。
 
だから「妹」は、
最後まで聴かなければならない。
 
父親が亡くなり、
母親も亡くなり、
たったふたりの兄妹の生活も、
明日で終わる。
 
その万感の想いが、
一曲のなかに注がれている。
 
いや、この詞を書かれた
喜多條忠さんも、
曲を作られた南こうせつさんも
ほんとうにほんとうに凄い。
 
ぜんぶぜんぶとか、
ほんとうにほんとうにという
繰り返しの言葉は、
「妹」を聴いていただければ
僕がなぜ使っているか
きっとわかっていただけるだろう。
 
きょうは、横浜であるプロジェクトの
プレゼンテーションを務めてきた。
 
そのあと、日本橋で
あるプロジェクトの
プレゼンシーションを務めさせていただく。
 
僕も、詞ではないが、
言葉で仕事をしている人間のひとり。
 
まだまだ修行が足りない身ではあるが、
まだまだまだまだあきらめずに
頑張っていこうと思う。