よく「漫才というものは、どうやれば上手くなるのですか?」と聞かれることがある。
それを聞いてきたヤツが芸人だとしたら、その時点でダメだな。
ビートたけし
たけしさんの本はどれも面白いので、よく読んでいた方だが、いつの間にか追いつかなくなっていた。
そんな中で、最近久々に読んだ「間抜けの構造」は面白かったなぁ。
「間」について、たけしさんなりに解析しているんだけど、エピソードが面白すぎる。
よく「関西人が二人そろうと漫才になる」というけど、確かに関東の人間よりも、笑わせることに貪欲な雰囲気を感じることが多い。
別に誰かを笑わせようっていうよりも、聞いている相手を笑わせたい、そんな雰囲気だ。
でも茨城にも、会話の間を楽しんで笑わせようとする輩はちゃんといる。
その典型的なのが、生コン工場に以前出入りしていたハマちゃんだ。
ハマちゃんとなれなれしく呼んでいるが、60代になるダンプ屋の社長。
「いかにも」っていうくらいに厳つい雰囲気だが、根は真面目な経営者だ。
数十年前に、ハマちゃんが所属していたダンプ屋の親方が、店の金を持ち逃げした事件が発生
途方に暮れていたところを、「俺たちが応援するから」と、お客様たちの信頼を得て、残ったダンプと運転手仲間を引き連れて社長になったという。
頭の回転が速く、とても面白い人なのだが、見た目どおり口が悪い(笑)
集金に来ても、「おう、金よこせよ」といって、手のひらを差し出す。
たまたま居合わせた新人の事務員さんは、「押し売りの人が来た」と勘違いしたという笑い話もある。
そんな調子だから、ハマちゃんと話していると、いつも漫才のようになってしまう。
ボクとは親子ぐらいの年齢差なのだが、うまくボケると、テンポよく鋭くツッコんでくるのだ。
逆に頭の回転が速すぎて、ハマちゃんのボケに気づかずにスルーすると、「何でわかんねぇんだよ!!」とツッコミ返しされてしまう。
仕事中なのに、即興漫才みたいになってしまうのだ。
見た目が怖くて、口が悪いのに、憎めないというか、みんなに愛される存在
それはきっと、この会話のテンポの面白さが魅力なんだと思う。
時と場合と相手を見極めれば、口の悪さも芸のうちなのかもしれない(笑)