虎つばもいいけど
その前、7：15～放送中の「オードリー」もいい、
大変いい！
これ、大石静さん脚本で
おそらく今の大河ドラマにあわせて再放送になったんだと思うけど
なんつーか、本来の楽しみ方ではない令和独特の楽しみ方で
とくにＸ（ツイッター）で
＃朝ドラオードリー のタグで盛り上がっているのだ
（お笑い芸人のオードリーと区別するためわざわざ前に朝ドラをつける）
あらすじを簡単にいうと
大竹しのぶ演じる老舗旅館のおかみと賀来千香子さん演じる生みの母、
2人の母に育てられた主人公が女優をめざす物語なのだが
主人公の相手役が長嶋一茂なのだ。
もうね、つっこみどころ満載なの
放送当時の2000年には脚本かいた大石静さんも
こんな喜劇のように盛り上がるとは思ってもみなかったと思うけれど
とにかく見どころがいっぱいなのだ
1. まず、出てくる人、みんなおかしい
まともなのは唯一、主人公の弟で医学部をめざす梓ぐらい。
おかしいのの筆頭といえば、天涯孤独の主人公を演じる長嶋一茂の
あまりの棒読みだ
「えい、えい、」と竹刀をふる様は
それだけで爆笑なのだ
一茂と同じぐらいおかしいキャラ設定なのが
大竹しのぶ演じる滝乃さん
この毒親ぶりがすごい。
「美月ちゃんと一緒におかあちゃまも泣いてあげるえ」
などど一緒に抱きしめながら
主人公の自立を阻もうと必死だ
2.昔の大映ドラマを連想させる典型的なライバルにしてイジワル役
今は、きっと「いじめを連想させる」としてコンプラ的に放送できないのが
きっといっぱいあるんだと思うけど
京都の太秦村をモデルにした大京映画
その大部屋で新人女優である主人公へのいじめやいやがらせが結構すごい
最初は「もみじ姉さん」で
今は、樹里。
この樹里の悪役ぶり、
ほんとガラスの仮面やらスチュワーデス物語なのだ～
自分がトップ女優になりたい一心でまあ、いろいろな男を色仕掛けにする。
が、その方法がいつも同じで
後から抱き着くか、「カツドウヤ」という
うどん屋でみんなに気づかれないように
テーブルの下で脚をからめる
というもの
しかもさ、なんか両足でいきなり相手の片足をはさむ。
これって一歩間違えばプロレス技じゃないかとツッコミ
3. 堺雅人や佐々木蔵之介の若き時代の芝居がみれる
堺雅人さんは助監督の役なんだけどこの頃から目が半沢直樹だし
佐々木蔵之介は華があるのよ、この頃から。
もう出てこないけど藤山直美さん演じる君ちゃんも
さすがだったわ。
泣かせて笑わせてアッパレ。
4.岡本綾さんの美しさ
この頃、19歳？今は女優業は引退状態だそうだが
凛としたなかに気品もあって、このまま女優を続けていたら
髙橋恵子さんみたいな正統派女優になっていたんじゃないかなーと思う。
今、41歳になった岡本綾さん、見てみたいなあ。
まあ、そんなこんなで、毎回
「これは昼ドラでしょ」のドロドロ劇
昔の時代劇ってこうだったんだなーという懐かしさと
コンプラに慣れきった令和の人にとって
喜劇なのよね
それでも誰もこのドラマに反省会タグなどつけずに
「いやー、今日も面白かったねえ」と中毒性のあるドラマとして
あたたかく見守っている。
ほんと、最初のうちは「何を見せられているんだろう」だったけど
癖になり、今は週6日もドラマがあることが嬉しくて。
淋しいのは日曜日だけだもんね！
そしていつもなら「今週はじまるか」と憂鬱な月曜日も
「オードリーだわ！」といそいそしちゃう。
月曜日を待ち遠しくさせるドラマってこれこそ朝ドラのすばらしさ。
大石静せんせい、24年後に再評価される朝ドラ書いてくれてありがとう
▼これは私21歳のときに京都太秦村で書いてもらった似顔絵
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