小説 【 September Rain 】 -8- | Novel & Scenario (小説と脚本)

Novel & Scenario (小説と脚本)

お越しいただきありがとうございます。
このサイトはKATARAのオリジナル小説とシナリオを掲載してます。


テーマ:


「さっきは傘ありがとうございました」未来は改めてお辞儀する。「助かりました」

「いえ。それは違いますよね」進志は未来の傘を見る。

「ええ、これは私の。家から持ってきて会社に忘れた」

「あぁ」

「お借りしたのは会社に置いてきて。汚さないように」

「ありがとうございます」

「ううん」

「今日お仕事だったんですか」

「ええ、休日出勤」

「会社は近く」

「ええ、わりとそば」駅からは歩いて2分。

「なら一度戻るとか」

「え?」

「いつまで待つかわかんないし、ここで立ってるよりよければ」

「あぁ」

「僕はここからじゃ店遠いし、この雨のなか戻るのもあれなんで」アンブレラは未来の会社より遠く駅から徒歩5分。「どうぞ」とうながす進志に、

「ちょっと待ってみます」と未来はうなずく。「すぐ動くかもしれないし」

「ですね」進志はあっさり引き下がる。「どこか連絡とか、伝える先あればそれも。電話なら聞きません」シャツの胸ポケットからイヤホンを出して見せる。

「うん、それも様子見で」

「そうですか」

「おいくつですか」未来が聞く。

「え?」

「年齢。ずっと敬語だから」

「あぁ、いや、お店のお客様だし」

「今は違うでしょ」

「ですけど」

「私は29です」未来が言うと、

「あ、同じ」進志が見る。

「ほんと?」

「4月で29に」

「私は5月に」

「そうでしたか」進志は微笑で目を伏せる。


★この小説は全文公開後、Kindle本で出版します。現在出版中のKindle本はこちら

 

Joker Joker
 
Amazon

 

 

卒業 卒業
 
Amazon

 


 

 

▼ネット小説を探すなら (クリック感謝!)
にほんブログ村 
人気ブログランキング 
 

 


 

KATARAさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

SNSアカウント

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス