小説 【 September Rain 】 -4- | Novel & Scenario (小説と脚本)

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「これって飾りじゃ?」未来が傘立てに近づきレジを振り向くと、

「欲しい方には売ってるけど」進志はレジのカウンターからハサミを持って来る。

「あ、ほんと。値札ついてる」たたまれた傘の隙間に隠れていた。「気づかなかった」

「今度持ってきてもらえば、綺麗にしてまた値札つけます」進志は手にしたハサミをチョキチョキする。

「そんな。買います」未来は傘を選ぶ。

「また来てもらえるようにってサービスで」

「そうなんですか?」

「前に店長がおんなじことしてました。今日は店長いないけど」進志は厨房の奥を見る。「平気です」

「でも売り物なのに」

「値札つけ直すのは内緒です」進志が小声で言うと、

「あ――」未来は声を出さずにうなずく。

「だいたい本気で売る気はなくおっしゃった通り飾りで」進志は普通の声に戻る。「ホコリもちょっとかぶってるし。店長の実家が傘関係なんです。卸売りの会社」

「へぇ」

「店の名前もそこから取ってアンブレラ。安く仕入れたものだし気にしないで下さい」

「そう」

「どうぞ。どれでも」

「ありがとう」

どれも洒落た柄だった。そのなかの1本を選び、未来は値札を進志に取ってもらった。

   ***


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