小説 【 September Rain 】 -2- | Novel & Scenario (小説と脚本)

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「はい。お飲み物はいかがいたしましょう」進志は腰に巻いたエプロンのポケットからハンディー端末を出す。オーダーを入力し送信すると厨房に届く。

「アイスティー、レモンで」

「お料理の前にお持ちしていいですか」

「はい」

「かしこまりました。少々お待ち下さい」進志は一礼し厨房へ。

未来はメニューを閉じてお冷やを飲む。今日も働いてるんだ、と進志について思う。いつも来るのは平日のランチタイムでその時も彼はいた。土曜も働いてるなんていつ休んでるんだろう。

進志は厨房でレモンティーを用意しながらはじめてだな、と未来について思う。レモンティーを頼むのははじめて。いつもはアイスコーヒーかウーロン茶。紅茶は珍しくホットでもミルクティーしか頼まれた憶えがない。

それは未来もわかっていた。ここでアイスレモンティーを頼むのははじめて。でも彼は特に意外そうな顔しなかった――席でスマートフォンを見ながら思う。

「お待たせしました」と進志が来た。アイスティーを置く。未来は会釈する。スマートフォンから目を離さない。しかしもうすぐ会えなくなるな、と思う。厨房に戻りながら進志も同じことを思った。もうすぐ会えなくなるな。ふたりはお互いまだ名前も知らない。

   ***


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