「喜楽クイズ」を更新しました。パソコンが故障していたので20日振りの更新です。
[問題]
Ⅰ 漢字問題
次の二つの文章を読み合わせて、□に共通に入る漢字を答えてください。
問1
● 「伊豆の踊子(第12回)」
十分ほど待つと若い三人が頂上に辿りついた。おふくろはそれからまた十分遅れて着いた。
下りは私と栄吉とがわざと遅れてゆっくり話しながら出発した。二町ばかり歩くと、下から踊子が走って来た。
「この下に泉があるんです。大急ぎでいらしてくださいって、飲まずに待っているから」
水と聞いて私は走った。木陰の岩の間から清水が湧いていた。泉のぐるりに女たちが立っていた。
「さあお先きにお飲みなさいまし。手を入れると濁るし、女の後は汚いだろうと思って」とおふくろが言った。
私は冷たい水を手に掬って飲んだ。女たちは容易にそこを離れなかった。手拭をしぼって汗を落としたりした。
その山をおりて下田□□に出ると、炭焼きの煙が幾つも見えた。路傍の材木に腰をおろし
て休んだ。踊子は道にしゃがみながら、桃色の櫛で犬のむく毛を梳いてやっていた。
「歯が折れるじゃないか」とおふくろがたしなめた。
「いいの。下田で新しいの買うもの」
湯ケ野にいる時から私は、この前髪に挿した櫛を貰って行くつもりだったので、犬
の毛を梳くのはいけないと思った。 川端康成(注1)
● □□やはてなく見えて秋の風 村上鬼城(注2)
問2
● □きて帰って来たまえ、戦後が君たちを待っている。 高島善哉(注1)
● 名誉の戦死など、しなさんな。□きて戻ってくるのよ。 壷井 栄(注2)
問3
● 突然に、興津は今日の明け方に見た□を思い出していた。興津は誰か知らぬ、ほんの五つか六つの少女の身体を抱きしめていた。少女は興津の首に手を巻き、頬に頬をすり寄せた。少女のやわらかな肉とか細かい骨の感触、そして血のあたたかみにつつまれて、興津は陶然としていた。まざまざと皮膚にまつわる快い感触があった。それは艶□であった。
年寄ると、あんな□も見るものかなと思ったとき、興津の胸は突然に波立った。少女の顔が嫁の加弥の顔だったのを、今になってありありと思い出したのである。
興津は首を振った。なぜそんな□を見たのかわからなかった。 藤沢周平(注1)
● うたたねに恋しき人を見てしより □てふものはたのみそめてき 小野小町(注2)
Ⅱ なぞなぞ
問1 いろいろなことを聞いているのに、そのことを絶対に話してくれないものは何でしょうか?
問2 頭から見るとちゃんと分かるけど、お尻から見ると全然分からないものは何でしょうか?
問3 裏は無理をすれば歩けるけど、表は絶対に歩けないところはどこでしょうか
問4 古ければ古いほど若いものは何でしょうか?
問5 あったかいとか、冷たいとか言われるけれど、さわれないものは何でしょうか?
Ⅲ その他問題
ニューデリー郊外の農園主・A氏は、小麦の種まきに2人の小作人を雇った。
ハジャは、畑を耕す名人だが、種まきは苦手である。 ノロは、畑を耕すのはのろいが、種まきは上手である。
全部で10アールの畑を半分ずつ担当することになり、ハジャは東側から、ノロは西側から仕事を始めた。
ハジャは耕すのに1アール当たり20分、ノロは40分かかつた。 ところが、種まきになると、ノロはハジャの3倍のスピードでやり遂げた。
A氏が2人のやり終えた仕事の量に対して支払った賃金は、合計100ルピーであった。 2人はこれをどんな割合で分けたらよいでしょうか。
「楽しく脳を活性化する 喜 楽 ク イ ズ」 (文藝書房・本体
1000円)を好評発売中
<Amazonはなぜか高い(4000円以上)ので、Jungle(http://jungle-net.com)で
お求めください。1号店の右端中段にあります。>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Re:vive(リバイブ) 育毛剤 120ml [医薬部外品]
2,000円
Amazon |
厚生労働省認可の育毛剤の中で、一番安価な育毛剤です。
-------------------------------------------------------------------------------
[答]
Ⅰ 漢字問題の答
問1 街道
注1: 大正・昭和の小説家。横光利一らと新感覚の雑誌「文芸時代」を創刊。「伊豆の踊子」で注目された。昭和43年ノーベル文学賞受賞。その4年後に自殺した。
注2: 明治から昭和の俳人。「鬼城句集」に収載
問2 生
注1: 昭和の社会科学者。学徒動員で戦場に赴く学生に教師として送った言葉。
注2: 昭和の小説家。「二十四の瞳」より
問3 夢
注1: 昭和・平成(9年没)の小説家。「闇討ち」より
注2: 平安前期の女流歌人。六歌仙の一人。「古今集」に収載
Ⅱ なぞなぞの答
問1 耳
問2 文章
問3 天井
問4 自分の写真
問5 心
Ⅲ その他問題の答
50ルピーずつ。
なぜなら、「2人で半分ずつ担当した」のであるから、仕事のスピードにかかわらず、2分の1の仕事をしたのである。 だから賃金も半分にすればよい。