12年前に書いた「2100年の地球ビジョン」です。~少しは実現しつつあるかなあ? | ひとも地球もサステナブル!

ひとも地球もサステナブル!

幸せを実感できる社会=ひとも地球もサステナブルな世界
そんなビジョンをみんなで描き、実現しましょう!

ちょうど12年前、

「これで解決! 環境問題」

という本を書きました。

その本のエピローグで
「2100年の地球ビジョン」を
描きました。


その後、干支が一巡しましたが、
ビジョンが実現しつつあるで
しょうか?


少しはその兆候はありますが、
まだまだのようです。


以下は12年前に書いたそのままの
文章です。


超長文ですが、興味をお持ちの方は
よろしかったらお読みいただければ
幸いです。



ここから引用
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


■わたしのビジョン


では、私なりのビジョンを描いて
みたいと思います。


時は西暦2100年、今から100年
後の世界です。その時の様々な状況を
「環境」をテーマとして描いてみました。


ただし、現時点の科学技術の延長線上で
「可能性が高そうなこと」に限定して
います。UFOやフリーエネルギーなどが
実現していれば楽しいのですが、ここでは
除外しています。また、ビジョンがいつ
実現するかは限定していません。
2100年より可能な限り早い時期に
実現していることを願っています。



1.地球環境


地球の平均気温は最大5.8℃上昇する
といわれていましたが、温室効果ガスの
排出が止まったことや森林の再生が
進んだので、2℃の上昇で収まっています。


海面上昇は30センチ程度上昇しています
が、心配された島嶼国の消滅は起こって
いません。ただし、海面上昇はしばらく
続くと見られており、ここ数十年以内に
移住を余儀なくされるかも知れません。


移民の受け入れ態勢は、数十年前から
整備されています。


森林面積は産業革命前に戻っており、
今でも1年間に日本の面積くらいずつ
増加しています。


「このままでは地球全体が森林に征服
されてしまう」というジョークが
はやっているほどです。「砂漠という
遺産を保護せよ」という声も一部で出て
きています。


淡水資源は、森林の再生とともに復活
しました。オゾン層はもうだいぶ前に
復活し、オゾンホールという言葉が辞書
から消えました。


酸性雨は化石燃料の使用を停止した
時点でストップしています。酸性化
した湖も、以前の状態に戻っています。


生物種も自然の増減のレベルを維持
しています。残念なのは、絶滅して
しまった生物種が、もう戻ってこない
ということです。 



2.地球社会


2100年の地球の総人口は70億人。
かつて途上国といわれた地域の少子化
政策が実を結んだこともありますが、
21世紀初頭の環境汚染やエイズなどの
猛威による影響はかなり大きなものでした。


ただこれらの脅威は21世紀中頃に
人類の英知を集めて解決されました。


国という単位がなくなり、大陸ごとに
州政府が置かれています。この州は、
基本的に自立した地域(村)単位の
集合で成り立っています。


社会の形態は、いわゆる『水素社会』。
水を電気分解することで水素を取り出し、
燃料電池として活用しています。ただし
水素を取り出す際に、かなりのエネル
ギーを消費するので段階的に調達手段を
変えてきました。


最初は、廃止される原子発電所からの
電力を使用していましたが、次第に
火力発電→太陽光発電→風力発電と
変遷しています。最近では、水の中に
光触媒やデンドリマーと呼ばれる物質を
入れ、そこに太陽光を当てるだけで水素
が得られるシステムが完成しています。


発電手段は、燃料電池が主ですが、風力、
太陽光、地熱、海洋温度差、潮汐(波力)
など、その地域に最もふさわしい発電
システムも併用されています。


原子力発電所は21世紀中頃にすべて
廃炉になりました。核廃棄物処理が
できないということは、「処理に無限
のエネルギーとコストがかかる」という
ことを意味するからです。


「安全か危険か」という議論よりむしろ、
LCAの観点で問題外とされたのです。


経済規模は、金額ベースでは21世紀
初頭に比べるとかなり縮小しています。


とはいえ、自給自足が大部分を占めて
いるので、住民の暮らしの満足レベルは
非常に高いものがあります。


その地域で調達できない必需品は貿易で
賄っています。ただし、地球レベルでの
貿易管理システムが完璧にできあがって
いるので、極小の環境負荷で「欲しい
ものを・欲しいときに・欲しい数だけ」
配送できます。


貿易の輸送手段は基本的に「海水を燃料
とする船(燃料電池駆動船)」です。


航行中に海水を淡水化しながら船底に
引き込み、この水から水素を取り出す
というものです。燃料を積み込むことが
ないので、船体を極限まで軽量化にする
ことが可能になったのです。


旅行の手段は、水上では「燃料電池船」
ですが、陸上では「燃料電池列車」が
基本です。短距離の場合、平たん地では
自転車が、起伏のあるところは電気自動車
が使用されています。スローライフに
価値をおいているので、よほどの緊急
事態が起こらない限り、飛行機を使う
ことはありません。



3.日本の環境

山には緑が輝き、様々な動植物が強固な
生態系を創り上げています。広葉樹、
針葉樹を問わず、「その地域に最も
ふさわしい樹木の種類とその組み合わせ」
が植林の際に配慮されています。


河川は自然工法が施され、もとの蛇行に
戻されました。湿地帯、竹林、防水林
など洪水対策も万全です。洪水を阻止
するのではなく、活用しようとして
います。万一の場合の防災システムも
完璧です。


自然のダムである森林地帯が甦ったので、
人工のダムがほとんどなくなりました。
どの川にも汚水が流れ込むことがなく
なったので、水質が改善され川底が
はっきり見えます。自浄作用が妨げら
れることがないので、「下流ほど水が
きれい」という川本来の姿が戻って
きました。魚や水生生物の種類も豊富
です。


海は本来の美しさを取り戻し、豊富な
生態系が戻っています。そして山や川と
ともに水の循環と食物連鎖をスムーズな
ものにしています。温暖化で30センチ
ほど水位が上昇し、砂浜が浸食されて
いましたが、最近は収まっています。
森林の復活とダムがなくなったことで、
上流から砂が補充されるようになった
からです。


大気汚染や酸性雨が解消されたので、
空気はとてもきれいです。
ダイオキシンや環境ホルモンもここ
何十年か検出されていません。



4.地域社会


子供の笑い声が至るところから聞こえ
ます。みんなで声を合わせて歌って
います。どろんこ遊びで、顔が真っ黒
です。遊び道具は自分たちで作ります。
建築で余った木の切れ端などで、
ユニークなものを作ります。まるで
芸術品です。


一家団らんが大原則です。仕事をして
いても、食事の時間にはみんな帰って
きます。たくさんで食べる方が楽しい
ので、とくに夕食は誘い合って誰かの
家に集まります。みんな自家製の料理を
持ち寄ります。


子供はみんな、おじいちゃん・おばあ
ちゃんが大好きです。「尊敬する人は?」
と聞くと、たいてい「おじいちゃん!」
「おばあちゃん!」と答えます。何でも
知っているし、昔の楽しいおとぎ話を
聞かせてくれるからです。いつも、
おじいちゃん・おばあちゃんのまわりに
人垣ができています。こうして、ずっと
知恵が伝承されるのです。


地域の人口規模は「土葬ができる範囲」
で設定されており、土壌の質によって
様々です。おおむね数千人から1万人
といったところでしょう。


かつての都市部は21世紀の初めの20年
くらいに住めなくなり、今では全国まん
べんなくコミュニティができています。


どの地域も基本的には森林に覆われて
います。上空から見ると樹海と美しい川
が見えるだけで、ほとんど建物は見え
ません。


唯一見える地面は学校の校庭ですが、
自然と一体化していて違和感はありま
せん。


臨海部も森林に覆われています。海の
近くに森林を造るのは大量の水、しかも
淡水が必要ですが、その水は川から調達
しました。海面水位が100年間で30
センチ上昇した結果、広い範囲でゼロ
メートル地帯(海面下の地域)が出現
してしまいました。


そのため川の水が海に注がなくなり、
ポンプで汲み上げて海に放水していた
のです。


しかし、ただでさえ淡水が不足している
のに、海水に混ぜてしまうのは余りにも
もったいないという声が上がったのです。
海に放水しているすぐ横で、淡水化プラント
が大きなエネルギーをかけて真水を造って
いる姿は滑稽でした。そこで、ポンプで
汲み上げた川の水を内陸部に戻すことに
なったのです。汲み上げた水が流れる
小川をいくつか造り、循環させるのです。


大雨の場合は流れを切り替えて、以前の
ように海に放水すればいいのです。


自然工法で造られた小川には、新たに生態
系が造られ、コミュニティの憩いの場に
なっています。また放水していた一部を
植林地域に導入することで、現在のような
豊かな森が育ちました。
川と森林は一体です。


最近素晴らしいことが起こっています。
豊かな森林ができたために保水力が高まり、
地下水がどんどん涵養されています。
今では土地が隆起を始め、温暖化による
海面上昇を上回っているところもあります。
近いうちに高く張り巡らされた防潮堤が
必要なくなり、素晴らしい景観になると
思います。


工業については、臨海部だけでなく内陸部
でも行われていますが、やはり上空から
工場らしきものは見えません。21世紀の
初めに、ほとんどの工場をすべて地下に移し、
地上部を緑化してきました。その成果が
現在の森林地帯というわけです。


例外的に、どうしても地上になければなら
ない工場だけが人が地上に造られたのです。


よく見ると「お城のような美しい建物」が
点在していますが、それが2100年の
生産工場の姿なのです。


工場はもちろん、可能な限りクローズド
システム化されています。使用する原料は
すべて地上の森林から調達しています。


計画的に間引き材、落葉などを回収し、
アルコール(バイオマス資源)や化成品・
医薬品・食品の原料として使用するのです。


最後に残った水蒸気を含む水を使って、
燃料電池用の水素を作ります。


工場内から分離されてきた有価物は、他の
工場または農業・牧畜業・水産業の資源
として活用します。地域単位で見ると、
有害ガスはもちろん、二酸化炭素や水蒸気
でさえも一切排出されない「真のゼロエミッ
ション」を達成しています。


工場などの建築物を造る際の資源は、
かつて大都会といわれたところに大量に
蓄積されている「都市鉱山」から調達
します。


20世紀から21世紀初めに建設された
「超高層ビル群」「高速道路」などには、
高純度な鉄・金・アルミニウムなどが
豊富に存在しています。


再生困難と思われていたゴーストタウンが
「優良鉱山」として甦ったのです。


また更地が有機栽培農地や森林地帯として
再生されており、この無人地帯(都市鉱山)
もやがて緑豊かなコミュニティに生まれ
変わることでしょう。


自然エネルギー発電所は、原則として
コミュニティ内には造られません。
比較的大規模なものは近辺の海上や山林
地帯に設けられますが、個人用については、
自宅で様々な方法により自家発電します。


比較的多く使われているのは、「貯めて
おいた雨水から水素を取り出す」という
燃料電池発電です。


住まいは木造が主体で、3世代同居が原則
です。土地も住宅も自己所有ではなく、
コミュニティ全体で管理しています。


建築用木材は近辺の森林から調達しますが、
責任を持って再生されます。
住宅の耐用年数は最低100年です。寿命が
来る前の立て替えをできるだけ少なくする
ために、住めば住むほど味が出るような
工夫を随所に施しています。


家具・調度品も100年以上の寿命を持ち、
使い込むほど艶が出てきます。家電製品は
ほとんどレンタルで、バージョンアップは
内部の交換ですませます。


外枠は単なる箱です。この単なる箱に、
絵を描いたり手製のビーズをつけたりして
装飾するのが家族の楽しみでもあります。


レンタルでない家電製品、たとえば冷蔵庫や
テレビは壁に組み込んでいるので、交換は
モジュール化された部品のみです。


どうしても買い換えたい場合は、家を壊さな
ければなりません。


ホログラムによる立体画像を楽しむ部屋は、
質素を通り越して何にも置いていません。
真っ白な壁だけです。装飾すると映像の
じゃまをするからです。


森林がしっかり根を張っているので、地震に
よる倒壊は極限まで低減されました。


万一、住居を失った場合でも、すぐに代替
住宅に住むことができます。満杯の場合
でも、近所に住む人がすすんで自宅を提供
してくれます。


他の地域で災害が起こった場合でも、先を
争うようにホームステイの受け入れを申し
出る人ばかりなのです。
これは洪水による農地の流失などにも適用
されます。 


職業の選択はまったく自由です。
自然資源に恵まれているため、農林水産業
などに従事している人が多いのですが、
ほとんどの人が「自分の最も得意なこと」
を仕事にしています。


もちろんすべての職業は対等です。職業の
多くは互助が基本で、地域マネーも含めて
金銭的な取引はほとんどありません。
自分のためにすることが周囲の幸せに貢献
していることが実感できるので、みんな
時間を忘れて一生懸命働きます。


「心地いい疲労感」「しんどいけど楽しい」
と多くの人がいいます。働く幸せを実感
しているのです。


ただ、一生懸命働く結果、結果として
他人に迷惑をかけたり、環境を汚して
しまうことがあります。


このような場合は、「どうすれば得意な
ことを活かせるか」をみんなの知恵を
集めて話し合います。納得が大前提です。


教育は、原則としてコミュニティで行い
ます。コミュニティは家族と考えている
のです。みんなで子供たちの長所や得意な
ことを育てようとします。


学校も基本のカリキュラムは半分くらいで、
後は得意なことを伸ばすことに使われます。


音楽の得意なマリちゃん、絵の上手なイクオ
くん、言葉の才能に恵まれたミスズさん、
スポーツの得意なイチローくん、野菜作りが
大好きなアキナちゃん、魚釣りの天才ハマ
ちゃん……それぞれが嬉々とした表情で
自分の得意なことに取り組んでいます。


基本の教育カリキュラムは原則として
「読み書きソロバン」ですが、道徳や宗教
についても多くの時間をとっています。


持続可能な社会を創るには、先人の知恵を
継承していくことと、良い意味での宗教心
が必要だからです。


今では、「道徳=軍国主義」「宗教=排他
的=戦争」などという思いこみは、
「どちらも『すべてを幸せにするために
ある』」という理解に変わっています。


宗教者も道徳家も胸襟を開いて必死に
努力し、自ら実践してきた結果です。


いまでは、両者とも多くの人から尊敬
されるようになっています。


交通手段は徒歩と自転車が中心です。
車は電気自動車であってもコミュニティ
内に入ることはできません。


以前、障害者用専用道路が設けられて
いましたが、使う人がいないので今は
低床式路面電車(LRV)または燃料
電池バスに変わっています。


コミュニティは家族なので、必ず誰かが
手を貸してくれるので、障害者が一人で
運転する必要がないからです。


ちなみにこのLRVとバスは、歩く
スピードよりも遅いのが特徴です。


このコミュニティ内にはネオンサイン
がありません。どこに何があるか
すべての人が知っているからです。


また街灯は木の高よりかなり低いところ
に設置されているので、住宅の明かりと
共に木の葉に遮られます。


このため夜空を見上げると、そこには
満天の星が輝いています。
天然のプラネタリウムです。


食べ物のうち、とくに生鮮品は「身土
不二」を基本としています。つまり
「食べ物に宿っている風土と人体に
宿っている風土が一致すればするほど
体によい。だから、その地域内で
採れたものを食べよう」ということ
です。


当然、無農薬・有機栽培です(この
言葉は2010年頃に-当たり前に
なって-死語になりました)。


しかも自給自足体制ができあがって
いるので、新鮮な幸を食べることが
できます。


気候条件により、すべてを自給自足で
賄うことができない場合は、できるだけ
近隣から調達します。


この場合の取引は、原則としてバーター
(物々交換または物とサービスの交換)
です。


この場合の運送手段は、貿易と同様
「燃料電池駆動船」です。内陸地の
場合は鉄道がメインです。


鉄道に使用する電源は、路線区間に
よって1番確保しやすい手段で調達
します。地熱発電がふさわしい区間は
地熱を、風力に向いているところは
風力を使用するということです。
これによって、遠隔地から送電する
際のエネルギーロスを防いでいます。


高速道路は存在していません。車が
移動する場合は、カーフェリーのように
「車ごと貨車(コンテナ)に乗せて」
輸送します。




以上、私なりのビジョンの一部をご紹介
しましたが、いかがでしたでしょうか。


ただし、ビジョンはある特定の人だけで
創るものではなく、ワイワイ・ガヤガヤ
とみんなで楽しく創るものだと思います。


政府や市長さんだけに任せないで、
皆さんもご自分なりのビジョンを創って
みませんか。


近い将来、多くの人が集まって
「ビジョン構築のための大ブレーン
ストーミング大会」を開催できたら
最高だと思います。  


この地球上には現在60億人以上いて、
みんな一生懸命生きています。無数とも
言える職業があります。
経営者、サラリーマン、公務員、教師、
学者、研究者、医者、カウンセラー、
プロスポーツ選手、建設労働者、音楽家、
お百姓さん、漁師さん、聖職者、弁護士、
会計士、小説家、評論家、主婦、主夫・・・・
みんな一生懸命働いています。学生・・・・
一生懸命勉強しています。そして、
先住民の人たち・・・・自然と共に生きて
います。


一生懸命生きている人は、まわりを感動
させます。寝食を忘れるほど熱中して
いるので、環境など汚している暇など
ないでしょう。


それぞれが各自の持ち場で、自分の役割を
安心して果たすことができる社会。

生命のつながりを感じられる社会。


一生懸命になれる社会。


自分のためにしていることが、他人の
幸せにも直結していると実感できる社会。


そして、これらの現実がずっと続くと
信じられる社会。


それが持続可能な社会であり、サステナブ
ル社会と言えるのではないでしょうか。


その社会づくりの鍵は、案外「一生懸命」
とか「熱中」という、今や忘れ去られて
しまった「泥臭さ」の中に隠されている
のかもしれません。



◆2100年からの2通の手紙


今、タイムマシンに乗って2通の手紙が
来ました。読んでみましょう。



★もうおしまいです
              
2100年元旦  絶望の戦士より


もうどうしていいか分かりません。
絶望的です。地球がめちゃくちゃです。
あと何人生き残っているか分かりません。
何がどう悪いか、いっぱいありすぎて
説明できません。


どうしてですか?


私たちが何をしたというのですか? 


この苦しみは誰にぶつければいいの
ですか?


皆さんは、この地球にいったい何を
したのですか?


皆さんは、この地球にいったい何を
残そうとしたのですか?


恨みですか? 怒りですか? 絶望ですか?


今さらどう答えてもらっても空しいだけ
です。もうおしまいです。


1人でも、いや1匹の虫でもいいから生き
延びて、もう一度やり直せたら……


もう一度……もう一度……



・・・・2通目の手紙
  

☆皆さん”ありがとう”     
 

2100年元旦  未来の天使より


皆さん、こんにちは。ボクは西暦2100
年の地球に住んでいます。今、ボクは
最高に幸せです。地球は宇宙で1番
素晴らしい星だと思います。


こんなにたくさんの「いのち」が幸せ
いっぱいに輝いている星は他にないと
思います。


この前「地球の歴史」を読んで驚いた
のですが、皆さんの住んでいる時代には、
この地球は環境破壊がひどくて大変だった
そうですね。

「絶望的だ」という人もいたそうですね。


でもその本には、「21世紀の初めに、
地球上に住む人たちが知恵を出し合い、
粘り強い実践を続けた結果、美しい地球が
甦った」と書いてありました。


ボクは歴史が好きで、とくに明治維新の
志士たちを尊敬していますが、皆さんも、
同じくらい尊敬しています。


ボクも皆さんの環(和)の中に入って、
一緒に活躍したかったです。


うらやましくて、少し嫉妬している
くらいです。


ボクも皆さんのように、未来の人から
尊敬される人になりたいです。


そして、この美しい地球を何千年、何万年
も残せるよう、未来の人に伝えていきたい
と思います。


21世紀初めの輝ける志士の皆さん、
本当にありがとう。
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


偶然時空を超えてやってきた2通の手紙。
皆さんは、どちらの手紙を受け取りたい
ですか?


今が、その選択の時なのです……。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
引用ここまで