口の中から
三毛猫飛び出して
ながーいしっぽを
ゆらゆらゆらして
ゆったり歩き
陽だまり見つけて
そこにすわって
アーモンド型の
目がぼくをじっと
見つめて
あんたは疲れてるし
こころもぼろぼろ
あんたのかわりに
今度だけは
あたしが休んであげる
でもこれからは
むりをしないこと
そう言って
猫はまるくなり
目を細くして
うとうとと
眠り始めて
ぼくはふと
体の深いところの
こわばりが
溶けていくのを
感じた