岡田有希子ちゃんが生前最後に発表したアルバム「ヴィーナス誕生」ですが、このヴィーナスが指すものは何だったのでしょうか。


少女から大人の女性へと成長した姿なのでしょうか。イメージ戦略だったと思いますが、そういった売り出し方が、かえって有希子ちゃんを苦しめていたのではないでしょうか。

当時、卒業間近だったとはいえ高校生の有希子ちゃんの中身はまだまだ少女のままだったはず。大人の女性を無理に演じさせられていたようにも感じます。


有希子ちゃん自身、本当の自分と売り出される自分とのギャップがどんどん大きくなっていくことに違和感を覚えていたことでしょう。


以前も述べたように、サンミュージックによる有希子ちゃんをポスト松田聖子として印象付ける一連のプロジェクトが、結果として悲劇につながってしまった。そう思えてならないのです。


ヴィーナス誕生のファンの方、くちびるnetworkのファンの方には大変申し訳ないのですが、初のオリコン1位だとかアルバムの大ヒットだとか、私としては素直に喜べない気持ちです。

花のイマージュにしても、ヴィーナス路線で売り出す計画だったと思いますが、こうしたポスト松田聖子プロジェクトやヴィーナスプロジェクトは、有希子ちゃんがもう少し大人になってから、20歳~21歳あたりからでもよかったのではないでしょうか?