ローリング・ストーンズ

ブラウン・シュガー / ビッチ

リリース:1971年4月(米) 1971年5月(日)

発売:ワーナーブラザーズ・パイオニア  レーベル:Rolling Stones

P-1043S   \400 二つ折りジャケット 解説:越谷政義

 

 

 A面の「ブラウン・シュガー」は、長年にわたりストーンズのライヴにおける定番曲の一つだったけど、歌詞の内容が奴隷制に関わるものだったために、今年秋の北米ツアーのセットリストから除外された。

 

 解説を書いている越谷政義氏は、このときまだ21歳位で、この人、1965年に中学3年生でストーンズのファンクラブを設立したという強者だ。何でも、高校受験が控えていたので、一つ上の先輩を会長にしたらしい(翌年会長に就任)。

 越谷氏は石坂敬一氏との対談の中で、当時の洋楽専門誌「ミュージック・ライフ」65年8月号の中で、「ローリング・ストーンズを語ろう」という座談会に出席していると語られている・・・。中3で!?

 

 越谷氏は、上記の対談の中でストーンズの「夜をぶっとばせ」や「無情の世界」といった邦題を付けた人であるとも語られている。

 

 二つ折りのジャケットを開くと、左ページに越谷氏の解説(1971・4・24)があって、右には「ブラウン・シュガー」と「ビッチ」の歌詞が掲載されている。対訳はない。

 

 て言うか、ブラウン・シュガーの歌詞は聴き取りによるものらしく、ちょっと違うどころの話ではない結構トンデモないものになっている。

 歌詞の内容が内容なので書くことはやめとくが、英語の聴き取りが苦手な僕でも、これは違うとハッキリわかる箇所すらあって、明らかに意味が通らないのでは? と思える部分もあったりする。

 ジャケット裏面は下のように、シンプルなもの。対訳が掲載できなかったので、スペースが余ったんじゃないか、なんて思ってしまったり。

 

 

 スペースが余ったと言えば、余談だけど仕事上、何かしらの文章を書いたりすることも結構あって、例えば、A4・1枚に報告書(稀に始末書)を書くように言われたりして、実質的には数行で済む内容なのだが、数行では会社は満足してくれず、ページを埋めるのに苦労したことが思い出される。

 中々、ページが埋まらない・・・。 その際に編み出した必殺技として、 

 

 1- 改行を多用する。

 2- 箇条書きを挿入する (行が埋まる)

 3- 怪しまれない範囲で行間隔を広く開ける。

 4- 不審に思われない範囲で文字間隔を広目にする。

 5- 見破れれない範囲で、ひらがなを多用する(例:心配事⇒心配ごと)

 6- 特に必要ない注釈をわざわざ入れる。

 7- さりげなくフォントを大き目にする(タイトルは特大に)。

 8- 同じ意味の単語なら、文字数の多い方を採用する。

 9- 漢字だけで済む箇所に、わざわざひらがなを組み合わせる

     (例:文字間隔⇒文字の間隔)

 

 他にも、「地下鉄」を「京都市営地下鉄」と書いたり、「近鉄」を「近畿日本鉄道」と書いたりする技もある。

 こんな風に、新たな必殺技を研究しながらやると、始末書を書くのもまた楽し、である。