≪ペルーからボリビアへ≫
感動のマチュピチュ観光を終え、ボリビアへ向かいます。
ボリビアで行きたいところは、ウユニ塩湖
ウユニ塩湖は最近、電気自動車の電池に必要なリチウムの埋蔵量が膨大であることがわかり、世界的に注目を集めています。
あと、車のCMにも使用されていましたね。
山が遠く、青空がめちゃめちゃ広い空間で真っ白な地面を車が走っていたら、だいたいここじゃないでしょうか。
しかし、このときの僕は、リチウムが埋蔵されていることなんか全く知らず、ただ単に景色がとてもキレイ、という噂を聞きウユニ塩湖を目指していたのですが
【ウユニ塩湖までの移動マップ】 ナスカ~マチュピチュ~ウユニ塩湖と周れるこのコースはお勧めです
クスコを出発し、ボリビアへ入国する前にチチカカ湖に寄り道をしました。
湖畔のプーノという町で一泊してから、チチカカ湖に浮かぶウロス島へのツアーに参加。
ウロス島は、葦を編んで作られた人工の島です。
葦で編まれた島なんて作るのに限界がありそうですが、実際はとても広く人工は700人ほど、そして学校まであるんです
当然地面は葦なので、歩いていると常に地面がフカフカしている、という不思議な体験をすることができます。
【ウロス島から】 ウロス島へ渡るのも葦で作られた船に載ります
【ウロス島の学校】 島はおそらく湖底とつながってもいないと思うので、強風が吹いたらチチカカ湖中をプカプカと漂うんじゃないかと心配になります
プーノからはボリビアの首都ラパスへの直行バスに乗りました。
この道のりはチチカカ湖沿いを進み、景色がかなりキレイ
プーノ出発は8:30で、途中国境を越えラパスに着いたのは17:30です。
それにしても、南米に入ってからバスの乗車時間がとても長くなっている気がします。
地図で見たら、南米大陸やっぱり広いですもんねえ。
ヨーロッパで次の街へ移動するのと同じようには行きません
【ラパス1】 プーノもそうでしたが、ここラパスも相変わらず富士山並みの標高。しかも坂が多いので、ちょっと歩いただけで息切れします
ラパス自体は特に見るものがありませんが、日本大使館に日本食レストランがあるので、ここで息抜きをすることができます。
ラパスからウユニ塩湖までの道は、まだ舗装されていないところもあるなど厳しいので、日本食で体力をつけるのがいいかもしれません
さて、そのウユニ塩湖へは、ラパスで出会った5名の日本人旅行者と行くことになりました。
相変わらず、どこに行っても日本人旅行者はいますねえ
まずは、ラパスを15:30に出発するバスに乗り、オルーロという街へ移動します。
3時間後にオルーロ着。
夕食をとり、今度は20:00発の夜行バスでウユニへ。
バスは満員。
大荷物を持った現地のおばちゃんや旅行者で寿司詰め状態です
しかも、オルーロから先は未舗装地帯がけっこうあるとのこと。
なんか、いや~な予感がしてきました
そのいや~予感は、夜中の2時にものの見事に的中
バスがガソリンスタンドに停まったので、給油をしているのかな?と思っていたら、突然バスの乗換えを指示されました。
どうやら乗ってきたバスが故障したので、代車が来るみたい
しかし、ようやくやってきたバスは今までのバスより2周りも小さかったんです
(こんなんで全員座れるのかよ?)
と心配でしたが、代車へのバックパックの移し変えを見守ることの方が重要だったので、僕らがバスに乗り込んだのは一番最後。
当然、席は残っていませんでした・・・
しかも、僕のチケットの席ナンバーには、さっきのバスの通路で自分の荷物に座っていたおばちゃんが、デンッと座っています
僕らは、そのおばちゃんや車掌に猛抗議しましたが、全く受け入れてくれません(席が足らないんですからわからなくもないですが・・・)。
結局、ウユニ到着の朝5:30まで、通路に立ちっぱなし、未舗装の道を進むバスに揺られっぱなしでした・・・
けど、ガソリンスタンドで見た夜空、めちゃめちゃキレイだったなあ
【ウユニの町はずれ】
やっと到着したウユニでは、宿で倒れ込むように眠り、それからウユニ塩湖ツアーの申し込みをしに行きました。
何泊かのツアーに分かれていましたが、相談の結果2泊のツアーを選択。
以下ウユニ塩湖ツアーの画像がひたすら続きます。
最高でした
【ウユニ塩湖】 まずはツアー1日目。塩湖が中心です。リチウムだけでなく、もちろん塩も採取されています。一面塩だけど・・・
【ウユニ塩湖】 ほんとうにどこまで行っても真っ白な塩の大地と青い空!
【塩湖の島】 塩湖の島から見た景色。空も地面もまぶしいのでサングラスは必須。
【水が張ったウユニ塩湖】 雨季になると塩湖一面に水が張り、塩湖一帯が空が写りこむ鏡のようになります(旅人から写真を見せてもらったことがありますが、ありえないほどキレイでした)。この写真はたまたま水が残っていただけなので、あんまりそういう風には見えません。なので、ウユニ塩湖は死ぬまでにもう1回来ないといけない場所になってしまいました
【ウユニ塩湖】 移動は四駆で、そのまま塩の上を疾走します。自転車を積んでたのかな?
ツアー1日目はこれで終了。
塩湖のはずれにあるボロイ家に宿泊。
僕らを乗せている四駆の運転手(子連れ)が料理をしてくれます。
めちゃめちゃ寒いので、例によって夜空がキレイ。
ちょうど三日月だったのですが、目をこらすと、三日月の部分以外の月の輪郭が見えたんです。
空が明るかったからかなあ
【ウユニツアー2日目】 2日目は塩湖から離れ、ひたすら荒地を走り続けます。
【ウユニツアー2日目】 見渡す限りこんな感じ。こういうのを見ると地球ってすごいなあって思います。運転手に聞くと標高は4300m!
【ウユニツアー2日目】 しかし、荒地なのでパンクします。ツアー中2回しました。
【ウユニツアー2日目】 大きい方の用をたしに行こうにも、遮蔽物が無いので、みんなが見えなくなるところまで歩かなければなりません
【ウユニツアー2日目】 キレイな山と湖。
2日目のツアーは、海草で水面が赤い湖のほとりの山小屋らしきところで宿泊です。
あまりの寒さにお風呂には入りませんでした
3日目、最終日のツアーはここからウユニの町まで戻るルートです。
しかし、ボリビアに来てからトラブルが続くんですよねえ・・・
【ウユニツアー最終日】 湖に山が映っているのですが・・・
【ウユニツアー最終日】 次の瞬間、映っていません
この日はウユニへ戻るだけだったので、ひたすら四駆を走らせていました。
しかし一度のパンク後、今度はエンジンの調子が悪くなり、さびれた村で点検。
結局そのままこのさびれた村に泊まることになりました。
宿があったことが不思議なくらいの村なんですが・・・
【ウユニツアー最終日】 でも子供達は元気なのでサッカーを一緒にしました
現地の村に1泊するというハプニング後、なんとかウユニの町に戻りましたが、最後の試練が僕らを襲います。
ウユニの次はイグアスだ!
と意気込んでいた僕は、すぐにバスターミナルへ直行しました。
しかし、バスターミナルの様子が変です
大勢の旅行者や現地の人達が、ある人はチケット売り場の職員に怒り、ある人はとても疲れた表情で地べたに座り込んでいます。
訪ねてみると、僕らがツアーに行っている間にウユニの町で賃金上げのストが起こり、ウユニの町への交通機関が全くストップしているとのこと
ウユニの人たちが、幹線道路を封鎖しているみたいなのです。
バスが入ってこないのですから、当然出て行くバスも無し
観光の町でそういうスト起こすなよ!
というのが旅行者の言い分ですが、現地の人からしたら自分達の生活のほうが大事でしょう。
【教会】 ストが終わる!との噂でチェックアウトしましたが、結果的にはストは終わらず教会で就寝・・・
【朝まで待たされる旅行者達】 ラパスからのバスが町外れ(ウユニの人達の目が届かないところ)に来ているとの噂を聞き、集合を始めた旅行者達
【町外れまで歩く旅行者】 エサを目当てに町からず~っと着いてきたノラ犬。1時間以上歩いたのでちゃんと町まで戻れるか心配になりました
結局、ウユニの町を脱出したのはツアーから戻った1週間後でした。
今ではいい思い出です