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週末、「すみだパークシアター倉」で公演中の「無名塾サロメ2023」を観劇した。


無名塾は名優 仲代達矢 主催で、カンヌ男優賞を受賞した役所広司を輩出した名門劇団。


実は、3年前の2020年6月に公演予定だったものがコロナ禍の影響で直前で公演中止となり、今回3年の歳月を経て再公演となった経緯がある。

3年前、中止のお知らせと返金手続きの連絡を頂いたことが昨日のことのように思い出される。


出演予定だった無名塾所属の円地晶子さんから直々にお詫びの連絡を頂き、自分の方が励まさなければいけないところを、むしろ勇気づけられてしまった。

「今回は残念でしたが、必ず行きますから公演楽しみにしています!」


自分にとっても、演者の皆さんにとっても三カ年の鬱憤を晴らす待望の舞台。

 

音と布、光と闇、虚無と虚栄、抑圧と自由、愛と憎しみ、一瞬の瞬きも惜しいほど舞台を縦横無尽に躍動する演者。

無名塾の新しい地平線を切り拓く意欲作、3年熟成された美酒に酔いしれた夢のようなひとときでした。