Rabaconda製タイヤチェンジャーStreet Bike Tyre Changerでタイヤ交換を行いました。
Street Bike Tyre Changer本体と標準付属品一式
Rabacondaは2輪タイヤチェンジャーの製造販売を手掛ける会社でエストニアに本社を置きます。ラインナップは上記のオン・オフ両用やオフ特化の製品があります。
購入時期は昨年2023年2月。
きっかけは懇意にしているディーラーが閉店してしまい遠方のディーラーへ赴かざるを得なくなったためで,消耗品はDIY整備で耐え忍ぶべくRabaconda直営のGLOBALサイトからユーロ払いでポチりました(USA&CANADAサイトのドル払いよりも低価格)。
タイヤチェンジャーはあくまで汎用品のため,標準付属品だけでは適合しないGSを含む車種(片持ちスイングアーム他)については別途オプションの組み合わせが必要です。
主な特徴や仕様を挙げます。
- ホイール サイズは12~21インチ対応
- ホイールハブ径は20~32mm対応
(15~20mmや32mm以上は別途オプション) - キャストホイールとスポークホイール両方に対応
(GS等のクロススポークホイールは別途オプション) - 片持ちスイングアームと両持ちスイングアームの両方に対応
(片持ちは別途オプション) - タイヤ幅は最大250mm対応
- タイヤをリムから分離するビードブレーカー機能あり
- 組み立て式でコンパクトに収納でき持ち運びが可能
- キャリーバッグ寸法:幅700mm×奥行280mm×高さ250mm
- 総重量13kg
ポチったブツは,本体のStreet Bike Tyre Changerと次のオプション品2つ。
- Duck Head Kit for Cross-Spoked Wheels for Street Bike Tire Changer
- BMW Shaft Drive Type Adapter for Rabaconda Street
購入当時のメール受信履歴を見返しますと、ポチってから発送連絡を受けるまでが8日間,エストニア郵便で発送されてから自宅到着までが7日間で合計15日間かかっていました。海外通販あるあるで発送連絡までに要した8日間は全く音沙汰が無くモヤモヤしたのを思い出します。
製品重量は10kg超えでその重さゆえ送料が心配でしたが,送料無料ラインがあり購入金額250ユーロ以上は無料の扱いでした。
用意したタイヤはミシュラン製ROAD6で交換前と同じ銘柄です。ジャンルはスポーツツーリングになり,ドライとウェットの各グリップ性能をある程度確保した上で耐摩耗性を期待できるため私のオンロード100%用途にとっては最適な印象。
新品と10,000km走行後の比較。溝が途切れるスリップサインの出現までもう少し走れますが、車検を控えていることもあり交換へ。
フロントタイヤを比較
リアタイヤを比較
リアスリップサインを比較
GSあるあるで,進行方向に向かって右側(写真上は左)の方が摩耗しています。
作業にあたり,ホイール脱着の手順は海外GS乗りが公開する以下のYoutube動画がオススメ。注意点は,リアのボルト5本を外した後はちょっとした力の入れようで簡単にホイールが落下します。
フロントホイール脱着手順
リアホイール脱着手順
タイヤ脱着時にビード部へ塗る潤滑剤は,マルニ工業のビードルーブ液体をチョイス。良い点は固形よりも使いやすいこと。難点はパーソナルユースでは一生かけても使い切れない容量のため周りの人にお裾分け必須。
タイヤチェンジャーはおよそ一年前に使用して要領を得ていましたが、念のため以下のRabaconda公式Youtubeの作業手順をチラ見しながら作業を開始。
フロントタイヤ作業手順
リアタイヤ作業手順
リアタイヤを外す絵づらを幾つか収めたため時系列で並べます。
ハブにオプションのアダプタを装着
エア抜き
バルブコアを取り外し
ビード落とし
手前のビードをタイヤレバーでめくり上げ
ラチェットハンドルでダックヘッド部を移動させて全周めくり上げ
背面のビードをタイヤレバーでめくり上げ
取り外し完了
公式動画でお察しのとおり交換作業は簡単ですが,私は一部苦戦をしいられたためフロントとリア合わせて30分ほど掛かりました。
フロントは細いため作業性が良く5分程度、一方のリアは作業のコツ(下図)をど忘れしたことで延々とタイヤがハマらず20分以上要しました。
大事なのは左手に握るレバー(動画8:23付近)。これをしないと一生ハマらない無限ループに陥ります(陥りました)。
ちなみに,リッターSSと違いGSは遠心力控えめのためエアバルブはL型(太平洋工業製PVR70)を愛用しています。エア注入が楽です。