絵下山発のろしリレー | 見ぬ友と心結ぶのろしリレー

見ぬ友と心結ぶのろしリレー

あなたのまちからも狼煙をあげませんか。

 平成26年7月19日、ついにその日が来た。

 朝5時に現場に到着した安芸区役所K主任技師は、三角点の岩に立ち、下界を見下ろした。
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 前夜から断続的に降った雨。この予報は午前中は曇り。もとより、中止するつもりはないが、絶好の見晴らしとは言えない。

 山々の高い部分は見えるが、雲海が下界との視界を妨げている。
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 7時前、2台に分乗し、1台は荷物とともに頂上付近の駐車場へ、もう1台は麓の臨時駐車場に置き、臨時マイクロバスで頂上へ。
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 テント設営や配布物の確認。

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 このイベントが紹介された新聞記事を展示した。
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 子どもたちに大人気になった「しまのわ煙の輪」遊び。

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 矢野中学校社会科部が製作したのろしエリアのマップ。中学校の社会科部というのは市内公立中学では矢野中学校しかないらしい。派手さはないが伝統のある部活の一つである。
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 絵下山を起点として、広島、愛媛、山口の島々山々をリレーして松山、今治まで狼煙を繋ぐイベントである。その数、なんと57か所。

 その各会場に幟旗を1~2本贈った。100枚以上の幟旗を書いてくれたのは、矢野にある安芸南高等学校書道部の皆さんだった。
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 狼煙に景気をつけるために招かれた、矢野南小学校太鼓クラブの子どもたちの練習が始まる。

 今回のイベントは地元の小学校、中学校、高校の子どもたちも、いろいろな形で参加しているのだ。
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 あきく魅力探見隊「発煙隊」の皆さんが「狼煙」の準備をしている。
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 狼煙装置の中は、改良が加えられ、七輪の「サナ」の役目をする鉄製網を設置してある。
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 「のろしマシン」と呼ばれるドラム缶は、船越の稲垣自動車さんの協力で製作された。

 1月の実験では、1段目に火を点けたあと、生葉を入れた2段目を乗せたが、葉の量の調整が難しかったこと。

 今回は先に2段目を装着し、火の点いた装置の上から、適量の葉を入れることにした。 
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 午前9時半。朝の霞みは薄くなっている。

 そして、開会式が始まった。松井広島市長もお招きし、祝辞をいただいた。
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 9時50分、点火式。

 来賓と子どもたちが持った竹竿トーチに種火から火が移された。
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 種火も「ライターで点けるわけにはいかない」と、前日、矢野中学校社会科部で火起こし体験をやってもらい、ガラスのランタンに保管したものだった。講師は同じ安芸区の中野東小学校で子どもたちに体験学習をし指導する「中野東サポーターズ」のお二人。

 ちなみに、竹竿トーチは、あきく魅力探見隊が矢野西の山に入り、採取して加工したもの。
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 参加者が見つめる中、点火。いろいろな人が関わり、この瞬間ができている。

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 9時59分50秒、カウントダウンをしながら、矢野南小太鼓クラブの演奏が始まる。
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 10時キッカリ。子どもたちが「点火ー」と叫ぶと、発煙隊がヒノキの葉をのろしマシンに投入。
白煙が上がり始める。大きな拍手が起こる。
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 リレーの様子を見る。南区の黄金山、似島、元宇品、広島港が見える距離である。しかし、その場所は見えているのに、煙はよく分からない。

 一番近い黄金山に目を凝らす人々から「あれは違うの?」の声。黄金山の向こうに白い煙がはっきり見える。西区の三滝少年自然の家である。一つ見えたことによって、会場は盛り上がった。

 そして、狼煙が四国に到達したという情報が入り、拍手が起こった。
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 四国到達に安心して、「赤煙実験」に突入。

 熊野町にある牛尾煙火製作所さんが準備してくれた「赤色煙筒」に火を点け、高く掲げる。迫力に歓声があがる。
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 紅白を混ぜてみたりする。
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 続いて「シマノワ狼煙音頭」。

 「天辺屋煙之助(てっぺんやけむのすけ)」ことS隊長が作って歌っており、インターネットを通じて配信し、イベントをPRした。録音で合いの手を担当したのが、「スカイロケッツ(狼煙の英語)」ことO副隊長とIM隊員であった。この歌のために、この日は浴衣参加となっていたわけである。
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 「天辺屋煙之助&スカイロケッツ」の歌と「セクシーダイナマイト&安藝國達歩社中+あきく魅力探検見隊踊り隊」の踊りが始まった。

 太鼓クラブの子たちも飛び入り参加。にぎやかになってきた。
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 なんと来賓の市長さん、副議長さん、区長さんまで参加して、このイベントのクライマックスとなった。
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 次のユーモアとして用意したコーナー「オオカミ煙」。

 狼煙の漢字はなぜ「オオカミけむり」と書くのか。古代中国では、オオカミの糞を燃やしてのろしの煙を作ったという言い伝えがあるそうだ。

 そこで、K主任技師は、各地の動物園に電話をして、ついに徳島県のとくしま動物園からOKをもらい、シベリアオオカミ「皐月くん(17歳)」の糞をゆうパックで送ってもらった。

 一説によると、オオカミの糞の狼煙はまっすぐ上がるという。

 恐ろしく臭いオオカミの糞を金属のカゴに入れて、のろしマシンに投入。(においを警戒したが何も起こらなかった。しかし、まっすぐ上がった瞬間があったような…)
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 最後に記念写真。発煙隊が気合を入れてヒノキを投入、煙に包まれて真っ白。
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 よし今だ。しかし、カメラマンが何十人もおり、「どこ向けばいい?」状態。

 公式カメラマンは、矢野公民館写真同好会の人が努めてくれていた。
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 そして、安芸消防団矢野東分団の皆さんによる鎮火式。朝早くからイベントに付いてくださり、周囲の木に燃え移らないように散水などの準備もしてくださっていた。参加者全員で感謝の拍手を送った。
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 お土産は「狼煙線香」。因島特産の除虫菊で作った手作り線香である。蚊も落ちる。K主任技師が「山から煙が出るイメージ」ということで選んだらしい。

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