徳島県三好市の黒沢湿原ではサギソウが純白の優雅な花を咲かせています。満開のヒツジグサ(スイレン)も水面を飾っています。ここは湿地植物だけでなく小鳥や昆虫の宝庫で、今の時期はいろいろなトンボが飛び回っていました。

 

黒沢湿原を飾るサギソウの花

 

直径2~3センチの花はまるでサギの舞う姿

 

展望台から見下ろす湿原の一部

 

水たまりではヒツジグサ(在来種のスイレン)が満開

 

淡いピンクの花を咲かせる池もある 池の横で昼食を食べていたら花が無くなってしまった 驚いて近づくと、ほとんどがしぼんでいた

後で調べると未(ヒツジ)の刻(13時)に咲くからヒツジグサと呼ばれるとのことらしい 今は暑いから早めに仕事を終えたのかな

ひとつ賢くなった

 

湿原ではトンボが舞っていた 黒い羽根はチョウトンボ

 

アキアカネも羽を休めていたが、イトトンボは小さくて撮れなかった

 

オニユリも所々で咲いている

 

草むらにキキョウの花を見つけた​​​​​

 

2km続く湿原の端は「たびの尻滝」

 

剣山の北東、徳島県美馬市とつるぎ町に位置する赤帽子山(1611.4m)はなだらかな笹原の稜線が続く山、晴れていれば剣山が谷を隔てて圧倒的な姿を現しますが、この日はほとんど展望が無く、一時雨も降ってきました。しかしガスの中で見え隠れする笹原や巨木の尾根は幻想的な風情を醸し出しています。

 

赤帽子山登山は中尾山高原のグラススキー場からスタート

 

4kmのなだらかな登山道はブナなどの巨木の尾根が続く

 

山頂に近づくにつれてミヤマクマザサに覆われた長い稜線となり、

赤や橙に染まったアセビの新芽が笹原を飾る

 

笹原に点在するのは黒松の木

 

霧の巻く尾根は幻想的な雰囲気を感じさせる

 

苔むした登山道は訪れる人も少なく静けさが支配する(でも本音は蒸し暑い)

 

梅雨末期の7月20日、21日に1泊2日で日本百名山剣山(1955m)に登りました。初日は一ノ森経由で剣山へ、山は濃いガスが巻き雫が雨のように落ちる天候でしたが、幻想的な森や笹原の風景が楽しめました。日の入り時刻には濃いガスに覆われた絶望的な天候が一変して見事な夕焼けが現れました。その夜は山頂の剣山ヒュッテで宿泊し、翌朝日の出のタイムラプス撮影に臨みました。晴れた空に朝日が昇りきれいな朝焼けが望めました。もう少し雲があったら、なんて贅沢を言ってはいけませんね。久しぶりの青空のもと、ジロウギューまで足を延ばして下山しました。初夏の花やミヤマクマザサに覆われた剣山のすばらしい光景を目に焼き付けた2日間でした。

 

剣山リフト終点西島駅前にはナンゴククガイソウやニッコウキスゲなどの花が満開

 

ヒメシャラの花が間近で見られた ヒメシャラは高木のため白いものが確認できる程度で、落ち花しか見たことが無かったので感激

 

霧に煙る一の森ヒュッテ

 

タイムラプス撮影で粘っていらら、ガスが晴れて夕焼け空が広がった

 

剣山山頂に昇る朝日

 

緑のミヤマクマザサに覆われたジローギュー

 

剣山の山名になったとも言われる大剣岩

 

 

別子銅山は1691年(元禄4年)から1973年(昭和48年)まで282年間続いた銅山で、東平(とうなる)は新居浜側の拠点として栄えた町です。閉山から50年、住む人はいなくなってしまいましたが、石作りやレンガ造りなどの構造物が保存されています。

 

レンガ造りのトンネル内に展示された高山運搬機

 

索道基地と貯鉱庫跡、山の向こうには新居浜市と瀬戸内海が広がる

 

東洋のマチュピチュとも言われる見事な石積みやレンガで造られた索道などの遺跡群

 

レンガ造りの変電所跡

 

ヤマツツジの咲く登山道

 

高山労働者の無縁仏祀る千人塚

 

7月6日梅雨の合い間に3万本のアジサイが咲く大川原高原から旭ヶ丸、高鉾山本峰に登りました。今年はアジサイの花付きが良く、山肌が鮮やかなブルーで染まっています。当日の大川原高原はNHKの「おはよう日本」でも紹介されました。夕刻には感動的な夕日とトワイライトも見られました。猛暑でしたが、湿度が高く、風も弱かったので快適?な登山でした。

 

標高1000mの大川原高原放牧場では牛が草を食んでいます

 

稜線には大型の風車が並びます

 

旭ヶ丸(1020m)には一等三角点があります

 

高鋒山本峰(1031m)にかわいいお地蔵様

 

3万本のアジサイが咲き誇る大川原高原

 

大川原高原に沈む夕日をタイムラプスで撮影しました

 

日本百名山・西日本第二の高峰 剣山(1955m)梅雨の晴れ間の日曜日に登山者が押し寄せた。この日は朝予定があったため午後の登山となったため、雲が厚くなってガスが湧いたが、オオヤマレンゲやバイケイソウ、ヒメフーロ、アザミなど初夏の花が楽しめた。夕方には雲が少なくなって夕焼けや雲海が広がった。

 

緑が濃くなった剣山刀掛けの松から望む山頂

 

満開のバイケイソウ

 

オオヤマレンゲも10輪ほど咲いている

 

ヒメフーロの小さな花の撮影に苦労する

 

夕日が傾き、東の空から満月が昇る時、一の森のコルから雲海があふれて滝雲(川のよう)になった。カメラと三脚は夕日のタイムラプス撮影開始をしていたため使えず残念。荷物を軽くしようとサブカメラを持って行かなかったのが悔やまれる

 

雲海の広がる矢筈山に夕日が沈み雲が赤く染まった

 

徳島県三好市の黒沢湿原では初夏の花が咲き始めました。お目当ての一つトキソウは発見できませんでしたが、ヒツジグサ(スイレン)やハンカイソウ、ヤマツツジなどが湿原を飾っています。一ヶ月先にはサギソウなどの夏の花が咲いて、もっとにぎやかになります。

 

黒沢湿原は標高550m、南北2km、幅100~300mの盆地で花や昆虫、鳥類など自然豊かな所

 

池ではヒツジグサが咲き始めた

 

ハンカイソウの群生も咲き始めている

 

湿原の末端では梅雨の雨を集めて「たびの尻滝」が流れ下る

 

ウツボグサ

 

オンツツジ

 

湿原の夕焼けが美しい

 

 

 

 

6月17日梅雨の晴れ間に徳島県美馬市木屋平経由でオオヤマレンゲの咲く樫戸丸(1566m)へ、剣山スーパー林道の先日の大雨による土砂崩れも修復されて風の広場からなだらかな尾根を登りました。ブナやウツギ、カエデなどに覆われたさわやかな登山道はずっと花が続きます。山頂直下ではオオヤマレンゲも天女の花を咲かせていました。

 

樫戸丸山頂へなだらかな稜線が続く

 

タンナサワフタギ  尾根はウツギ類を中心に花の道が続く

 

白花の多いなかでヤブウツギの赤い花が良く目立つ

 

カエデにも赤い花が咲いている

 

木立の下にはフタリシズカ

 

ブナの自然林が美しい

 

バイケイソウの群生はちらほら花が咲き始めている 満開は1週間ほどさきだが、待っていたら他の花が終わってしまう

 

天女の花オオヤマレンゲも10輪ほど咲いている

 

樫戸丸山頂 剣山(1955m)が正面に鎮座する

 

最後にバイカウツギを発見

 

オオヤマレンゲの咲く山として有名な徳島県の樫戸丸、この花はもう少し先ですが、ウツギ類が見頃になっている予想で悪天候を突いて向かいました。通常の土須峠から剣山スーパー林道を通る道は路面崩壊で通行止めのため木屋平経由日奈田峠からスーパー林道に入りましたが、こちら側も先日の大雨で土砂崩れが発生しており、やむを得ず日奈田峠付近から樫戸丸に登ることになりました。

急坂を登り45分程で山頂に立ち、付近を散策しましたが、山頂付近は花の時期にはちょっと早く、反対側の灌木の自然林が美しいなだらかな通常コースを下だり、また引き返す元気も無くて、不完全燃焼気味で下山し昼食をとりました。昼食を終えると同時に予報通り雨が降り出して車に退避、この悪天候で雨に降られずに山に登れたのは感謝しなければいけないですね。

 

樫戸丸 日奈田峠登山口からスタート

 

唯一赤い花はヤブウツギ

 

下部ではタンナサワフタギが満開を迎えようとしている

 

樫戸丸山頂(1566m)真正面に剣山(1955m)が見える

 

山頂付近の灌木林 バイケイソウの花は10日程先

 

下部ではカマツカが見頃を迎えている

徳島県・高知県にまたがる日本二百名山の三嶺(ミウネ・1894m)眩しい新緑とダケモミの原生林に覆われた登山道、笹原の広がる山頂部、剣山や天狗塚への縦走路と四方に広がる山々の展望は、「四国一美しい山」の評価を納得させる

 

徳島県の名頃登山口から登り始めるとすぐに緑眩しい新緑の原生林が広がる

 

ダケモミの丘では広大な原生林が鹿の食害からネットによって守られている

 

原生林を抜けると満開のツルギミツバツツジが疲れを癒してくれる

 

山頂直下には広大な笹原が広がり避難小屋や山頂池がある

 

山頂から望む日本百名山剣山(1955m)

 

三嶺山頂 西側には天狗塚(中央左)に続くミヤマクマザサの稜線と縦走路が続く

 

剣山に続く17kmの縦走路を満開のツルギミツバツツジが赤く染めている。登山口には10台余りの車(ほとんど県外車)があったのに、あまり人に会わないのは縦走者が多いためだろうか