広島は大手自動車メーカーのマツダを始め、多くの製造業が集まる地域です。その中でも金属加工を手掛ける切削加工は、需要があるため専門の企業も少なくありません。そこで今回は広島の切削加工業を手掛ける企業を紹介し、切削加工についても解説します。 

 

技術が光る広島の切削加工企業を紹介 

広島の切削加工は、全国でも高い水準にあります。その特徴は素材の守備範囲が広い、最新の機器を導入している、熟練した職人が多いといった点が挙げられます。まず、素材の守備範囲が広い切削加工の会社が多いことです。例えば、切削加工が難しいとされているステンレスやインコネル(ニッケルをベースにして炭素や鉄、クロムなどを添加した合金)にも対応しているのが特徴です。これらの素材は難削材と呼ばれ、切削加工で敬遠される素材ですが、広島の切削加工会社では、これらの素材に対しても加工対応しています。次に機器も最新のものを導入しているところが多いのも特徴です。マシングセンター、複合加工機、3次元CAD、CAD/CAMといったマシンを使って大量かつ正確な切削加工製品を製造しています。もちろん、それらは操作のノウハウが求められるものばかりなので、広島の切削加工会社でもノウハウを蓄積して使いこなしているのが特徴です。機械では対応できない製品も熟練の職人が対応しています。汎用旋盤や汎用フライスを駆使して機械では難しい切削加工も行えるのが広島の切削加工会社です。 

 

切削加工とはどんな加工? 

切削加工とは、切削工具と呼ばれる刃物を使用して材料を削ったり、切ったりする加工です。決められた寸法や形状に加工することによって、狙った形状の部材を制作します。主に金属が加工の対象となり、アルミ、鉄、黄銅の他、加工が難しいステンレスなども加工可能です。 

 

切削加工の用途 

切削加工の用途は幅広い分野の部品製造です。産業用機械を始め、医療機器、輸送機器など日本の製造業を支える上で最も重要な加工技術とされています。このほか家電部品、農業機械などの金属部品の切削加工や樹脂、プラスチックのような金属以外の素材に対しても切削加工が行われています。