我々の理解の域を越えたアメリカンジョークとか
下ネタ満載のオーソドックスなタイプの作品じゃなくて
世界共通、オタクによるオタクの為のオタクなコメディだ
25歳のジェームスの部屋は、多分世間では10歳位の
男の子が過ごす部屋のように、クマの縫いぐるみとか
フィギュアやキャラクターのベッドカバーに囲まれている
それは、大好きなヒーロー『ブリグズビーベア』のグッズだ
シェルターに覆われた家の外の世界は とても危険な
汚染物質に満たされているから
彼は、毎日両親と規則正しい1日を過ごし
週一届く新作ビデオを心待ちにして暮らしていた
優しい両親と送る平和な日々に不満は無いけれど
ジェームスはちょっぴり退屈していた
ある夜コッソリと寝室を抜け出してドームの外を眺めていたら
突然、嵐のように「彼ら」は現れて
両親を連れ去り、ジェームスも1台の車に乗せられた
「誰も防毒マスクをしてない!」
恐る恐る吸ってみた外気は、全然苦しくなかった‥
そう聞いて、
本当の家族と言う人たちと対面しても全然ピンと来ないし
もう、新作のブリグズビーベアのビデオは届かない
本当の家族と言う人たちと対面しても全然ピンと来ないし
もう、新作のブリグズビーベアのビデオは届かない
果たして『ルーム』の監禁部屋で生まれ育った男の子が
初めて外の世界を知った時と
ジェームスがリアルな社会に戻って来た時
どちらが精神的なインパクトが大きかったんだろう???
初めて外の世界を知った時と
ジェームスがリアルな社会に戻って来た時
どちらが精神的なインパクトが大きかったんだろう???
新しい世界になかなか馴染めず、引き籠もるジェームス
突然、エイリアンに拉致られて洗脳されたみたいな
「お兄ちゃん」が現れて、話す事も態度もほぼ意味不明
両親が彼を社会復帰させようと一生懸命なのは分かるけど
多分、あれじゃ無理‥と、ジェームスを
仲間内のホームパーティーに放り込んだw
荒療治だけど、これが一番効果的だったから
純粋培養のオタク兄と現役高校生のオタクな友人は
即、意気投合してとっても楽しそう(^^)v
世間とかなりズレた青年でありながら、とてもピュアで
ストレートなジェームスの言葉を聞く内に
忘れかけていた本当に自分が好きなものや
やりたかった事を思い出して
俄然、心強い味方となってジェームスの
「やらねば!!」にノリノリで参加するw
無理なく自然にジェームスに寄り添って行く2人
この妹と刑事さんが、私は本作の中で大好きなキャラだ
↑何気に謎の味方も引き寄せるジェームスw
そして、この作品の一番のキャスティングは
ジェームスを育てた偽父親役のマークハミルだと思う
完全に間違った方向に突っ走ってたけど
ジェームスに注いだ愛情は並大抵じゃない
↑何気に謎の味方も引き寄せるジェームスw
そして、この作品の一番のキャスティングは
ジェームスを育てた偽父親役のマークハミルだと思う
完全に間違った方向に突っ走ってたけど
ジェームスに注いだ愛情は並大抵じゃない
チープな映像技術ながら、たった一人の息子の為に
VHSテープ25本(全736話)のSF冒険ファンタジー
『ブリグズビーベア』を25年間撮影し続けた その根性
VHSテープ25本(全736話)のSF冒険ファンタジー
『ブリグズビーベア』を25年間撮影し続けた その根性
そして、観た人たちの反応や観て育ったジェームスが
ブリグズビーベアから受け取ったメッセージが純粋に
「善き」ものだったので、偽パパは単なる犯罪者ではなく
相当エキセントリックだけど、愛情深い人物だと分かる
この父性と狂気と善良さを兼ね備えた複雑なキャラに
説得力を持たせるのに相応しい俳優は、
マークハミル以外にいない気がした
だから、25年間無菌(?)状態で世間から隔離されていた
ジェームスが遅まきながら一人の大人として
成長して行く為の、彼なりの通過儀礼に手を貸す事に
反感を持たずにいられるのだと思う
ジェームスの常識と世間のギャップに笑い
彼を囲む人たちの温かさにホッコリさせられる
書いたり、描いたりするのが好きな妄想癖が有る人は
ゼヒ、一度『ブリグズビーベア』と言う童話を
劇場で楽しんで欲しい
〈オマケ〉
札幌では、シアターキノで絶賛上映中!
時々、入場開始の案内をする人が
カミカミになってる『ブリグズビーベア』
(私もチケット買う時に噛みそうだった)
パディントンの本命も、人間には発音が難しいから
呼び名をつけたんだったよねw
日本のポスターのイラスト版もカワイイけど、
やっぱり、ジェームスが着てたバージョンがイイよね❣️
『HOMELAND』では、いつもソーゼツな表情の
クレアディンズもブリグズビーベアと一緒ならニッコリ🐻