夏生さんと食事 ③
お互いに色々と会話していると
夏生さんは左手で何かごそごそしています。
左手を下に伸ばし携帯
を見ているようです。
カウンターに座ってるのりたまの左側に
夏生さんが座っているので
のりたまの位置からは見えにくいように
メールの確認しています。
その行為が、そのときだけなら
別になんとも思いませんが
二人で会話をしているにもかかわらず
目線だけ左手の携帯を見て
メール確認、返信してるんです。
何回も![]()
料理が運ばれ、食べながらも
続けています。
めっちゃ感じ悪いなぁ
こいつ、俺が気がついてないと思ってるんやろか![]()
会話初めて20分くらい経ったころ
夏生さんは、トイレにと席を外しました。
正直、こんなに感じの悪いの
っていうか、むかつくのは久々です。
誰とメールしてるのかは分かりません。
もしかしたら、
子供の関係の人とメールしてるかも知れませんが
会話しているのに
隣でこそこそメールするなんて
どうなん![]()
するんやたっら、分からんようせえや![]()
って感じです。
おそらく、他の男性とのメールのような気がします。
トイレに行った夏生さん。
あの女、このままブッチして帰るんちゃうかぁ・・・
とりあえずオーダーした料理を食いに走りました。
食べ終わって、戻ってこなかったら
帰ったろうと思いました。
夏生さんは、なかなか帰ってきません。
ほんまに帰りよったかな![]()
20分くらいして、ようやく戻ってきました。
そこで開口一発![]()
「ごめんなさい、
実家に子供預けて出てきてるねんけど
何時に帰ってくるのって連絡があって・・・」
でたー
予想どおりや![]()
なんとなく読めてました。
ほんとの理由じゃないと思います。
次の男との時間調整がうまくいかなかったんでしょう。
きっと・・・
「そうなんや、じゃあ早く帰らなあかんね」
テンションだだ下がり![]()
はじめから、テンション上がってなかったけど・・・
のりたまは早く帰りたくなってましたので
引き止める事もせず
早く帰るようにしようと会話を持っていきました。
「うん、でも・・・もう少し大丈夫やから」
「いいよ、そんなに無理しなくても」
「子供の事なら優先しないと」
「・・・・・・・・・」
「じゃあ、グラスのお酒飲み終わったら」
「ごめんね、ほんまに」
「今度は、こんな事ないようにするから」
「そうやね
」
今度って、もう会う気ないよー
と思っていましたが・・・正直には言えませんでした。
夏生さんのグラスには、半分くらいお酒が残っていました。
夏生さんと食事 ②
二人は雰囲気の良い居酒屋さんに入り
奥のカウンターに案内されました。
女性と初めて食事に行く時は
カウンターで横並びに座るのが話しやすくて
のりたまは好きです。
席について、まずお酒をオーダー![]()
お酒が出てくる前に、
夏生さんが
「あのー…」
「はい」
「はじめにちゃんと…」
「・・・・・・・・・」
「のりたまさんに話しておかないといけないことが有るの」
「ん?何なん?」
まぁ、たいがいこういう場合は
結婚歴があるとか、子供がいてるとかの告白が多いです。
夏生さんは言いにくそうに続けます
「・・・・・・・・・」
「実は、私バツイチなの」
一応、驚いたふりをして(心の中は やっぱりかぁ)
「ほんまに?子供は?」
「幼稚園の子供がいてるの」
「そうなんやー」
「あかんかったら言ってね」
「後から言って騙されたと思われても嫌やし」
「初めにちゃんと言っておこうと思って。」
「そっかー」
「・・・・・・・・・」
「別に気にしないよ、人それぞれ生きてればいろんな事もあると思うし」
「過去があるから、今があるんやしね」
これは、本心です。過去の事を気にしていたらきりがないし
今をどう生きてるかが問題なのです。
その時、お酒が運ばれてきました。
「まぁ、そんな事は気にせえへんから大丈夫やで。」
「良かったー、正直に言ってあかんかったらどうしようって
思ってたから
」
「まずは乾杯しましょ
」
とりあえず数品、料理をオーダーし
お互いに色々話していました。
その時の夏生さんには子供がいてるような
雰囲気は出ていませんでした。
その事について話したりしてましたが・・・
話しながら、彼女が何かごそごそしてるんです。
カウンターに座ってるのりたまの左側に
夏生さんが座っているのですが。
のりたまの座っている方の反対側の左手で・・・![]()
