音楽と楽器と機材と人の縁。

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Great experience of positive sound&humanity!!

 

昨日のライブは素晴らしい経験があった。めちゃ忙しい時間の中、関わる人全てにちゃんとフォローしたいと思いつつも、止まらないメールやチャットの返信でひっきりなしに対応していた昼間。それぞれはPureな目的なのだが、複数を一度に引き受ける立場である自分の時間とその自由がどんどん無くなる時がある。それでもミュージシャンとしては、本番前の楽器の練習を少しでもしたいし、音楽的、機材的チャレンジもしたい。でも残酷にも、自分に与えられた時間とキャパシティは本当に限られてる。

 

自分の全てを判ってもらおうとは思わない。それだけのスピードと数に対応していると、言葉や配慮の足りない事もあるであろう。誰かを傷つけている事もあるかもしれない。しかしながら、それでも、まず”音楽”、”音”を優先しなければならないのがミュージシャンだと思っている。その”音”を聴いてくださる人が居る限り。。

 

そんなスピーディーな時間のモザイクとパズルの中、日本には満足のいくギターアンプを持っていないと以前におっしゃっていたアメリカ在住ギタリスト増尾好秋さんに、僭越ながらFender Twin Reverb(フェンダーツインリバーブ)という真空管ギターアンプを使って頂こうと、ソウルメイトからお借りしたアンプを持ち込む。2年間位使う機会が無く倉庫にしまわれていたという事なので、ちゃんと鳴るかどうかをテストする為に、少し早めの時間に六本木アルフィーへ出向いた。そして僕が店のギターを突っ込んで試した所、残念ながらノイズと歪みの嵐で、とても演奏に使える状態ではなかった。でも今夜は使えないと諦めつつも、せっかく持って来たからと、そのままステージに飾っておいた。

 

そこに少しあとから来た増尾さんが、そのフェンダーアンプに興味を持ってくださって、その研ぎすまされた好奇心と、それを持って来た僕への配慮もあってか、ご自身のギターを繋いでつまみを調整し始めた。少しでもお役に立てればと喜び勇んで持って来たものの、僕と店長が試した時のアンプの状態は、とても演奏に使える雰囲気と音(ガーガー、ピーピー)ではなかったので、僕は増尾さんに何だか申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

 

次の瞬間、耳を疑う出来事が起こる。増尾さんがそのノイジーで歪んでいるはずのフェンダーツインリバーブと、店にあったローランドジャズコーラスをステレオに繋いで、見事なギターサウンドを奏でているではないか!!

まさに目から、いや耳からうろこだった。”問題無いじゃん。”という増尾さんのいつものポジティブな明るい声が轟く。そう、本物のミュージシャンの姿。ネガティブな状況も機材も、そのイマジネーションとスピリッツで、ポジティブな最高峰の音にしてしまったのだ!!感動と共に、選ばれた者にしか引き抜けない、賢者の剣の話を思い出した。。

 

休憩時間、遊びに来てくださった増尾さんの友人ギタリスト直居さんと、和音を弾くとやっぱり歪むねとか話している。ポジティブとネガティブなPointを全て判っていて、なおかつ使いこなしているのだ。2nd set、更にその歪みを上手くブレンドして、いつもの最高な演奏を繰り広げる増尾さん。そう、いつもの。結局ギターアンプがなんであれ、いつもの増尾さんの音がそこにあった。

 

本当に素晴らしい経験でした。でも土曜日の横濱ジャズプロムナードまでには、完璧な状態のFender Twin Reverb(フェンダーツインリバーブ)を持っていこうと決心したのでした。だって凄いんだもの。涙が出るよ。

 

音楽って良いですね。これからも周りに迷惑かけたり誤解されるかもだけど、俺は良い音を追いかけます。ありがとう増尾さん。そして直居さん、久々にお会い出来て、本当に嬉しかったです。音楽と音楽で繋がる人の縁。本物の縁にだけ許される時間と運命。それはとても貴重な財産ですね。本当に大事なものが何なのか、大事にすべきものが何なのかを、あらためてしっかりと教わった夜でした。m(__)m

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