人生意気に感ず「恥を知れとさけぶ姿に喝采。議会の形骸化は。男性の育休と社会の変化」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「恥を知れとさけぶ姿に喝采。議会の形骸化は。男性の育休と社会の変化」

◇女性同志の対決として久しぶりに面白くなるかと期待したが肩すかしの感が出てきた。公明党が先頭に立って旗振りし、小池氏の学歴詐称もどこ吹く風と過ぎて行きそうだ。蓮舫氏も期待と新鮮味が薄れ、切れ味が鈍ってきた感がある。51人以上の立候補者が予定され首都の戦いは芋もみの状態である。国乱れて群雄割拠と言われるが現状は首都乱れて群犬吠えるというべきか。ただ、これから本格的な選挙戦に進む中で異色な新人が登場しないとは限らない。堕落した政治に愛想を尽かした人々はそれを期待しているに違いない。

◇インターネットの動画で議員に向って「恥を知れ」と叫ぶ男の姿を見た。安芸高田市長の石丸伸二氏である。地方議会の実態を熟知している私は「その通り」と思わず声をあげていた。そして継ぎの瞬間「国会も同じだ」と心に叫んでいた。石丸氏は市長を辞し都知事選出馬を表明している。石丸氏の「恥を知れ」発言は「議場で居眠りをする」、「一般質問をしない」、「説明責任を果たさない」等に対する批判としてなされた。

 私の県議選初当選は1988(昭和63)年であった。高い理想を信じて飛び込んだ世界の現実に私は愕然とした。恥を知れと叫ぶことはしなかったが、居眠り、一般質問もしない長老議員、役人に質問の原稿を書かせる議員などが存在した。その後議会改革が行われ状況は大きく変わったが地方議会に於ける理想と現実の乖離には著しいものがあり議員の質は総じて低い。私が知るある市議は私が「地方議会は形骸化している」と言ったら、「形骸化って何ですか」と言っていた。

 私は石丸氏の「恥を知れ」は裏金問題で混乱し機能不全に陥っている国会議員にこそ浴びせるべきだと思う。日本は未曾有の国難の時にあり国民の生命と財産を守り国の進路を担う国会議員の責務は極めて重大だからである。都知事選は、東京都の重要性を考えれば国政選挙と変わらない。都政に活を入れなければならない。50人以上が立候補を表明しているが蛙の合唱で終わらせてはならない。

◇男性の育休が大幅に増えていることに驚く。少子化に歯止めがかからず危機的な状況である。男性の育休は社会の理解があって成り立つ。県の調査では、民間事業所で働く男性職員の育休取得率は36.9%で過去最多だった。若い父親が子どもを抱く姿を時々みかける。古い世代の私はかつてその姿に衝撃を受けたことがある。時代は変わったのだ。子どもは社会が育てる雰囲気が生まれつつあり嬉しい。(読者に感謝)