人生意気に感ず「若きジョージア大使の祖国を思う姿に拍手。伝統文化はミサイルより強し。日本語のハー | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「若きジョージア大使の祖国を思う姿に拍手。伝統文化はミサイルより強し。日本語のハー

 

 

◇テレビの特集でジョージアという国の35歳の駐日大使の姿を見た。2メートルもあろうかと思われる若者が熱く語ることに思わず引き込まれた。ジョージアは旧ソ連邦の一つであったが1991年のソ連崩壊と共に独立した国である。私がこの青年大使に強く惹かれたのは独特のワイン外交を展開しているからではない。ロシアに接した北海道より小さめのこの国はロシアに囲まれ正にロシアにひと呑みにされそうな国であり、現に一部を占領されている。

 そういう状況下で巧みに自国の文化とアイデンティティを守ろうとしている国である。レジャバ大使からは祖国を守る使命感が感じられる。47種のワインを日本の47道府県に配る努力を展開しているが狙いは単なるワイン商人ではない。日本の地方をワインを介して味方にしようとする見事な外交力が感じられる。黒海を挟んでウクライナの対岸の国ジョージアは最近のウクライナとロシアの状況に固唾を呑んでいる筈だ。数千年の歴史を誇るジョージアワインは既に十数県に配布された。その中には群馬県も含まれている。レジャバ大使は各県を訪れた時、ロシアの侵略からジョージアを守ることへの協力は一言も口にしないに違いない。伝説のワインが何よりも雄弁にそれを物語っているからだ。「ペンは剣より強い」というが「伝統の文化はミサイルより強し」である。

 先日のブログで書いたが、旧ソ連邦だった国々で現在、プーチン政権に対する批判が高まっている。今回のプリゴジン氏の反乱騒ぎはこの流れに拍車をかけるに違いない。レジャバ大使はその経歴の中でキッコーマン醤油のセールスマンで成果を上げたという。大使の身体からは祖国のために日本文化と共に闘う心意気が躍動していることが伝わる。ウクライナ大使館とも連携を蜜にしていることが窺われる。私はウクライナ戦の勝利は近いと信じる。

◇私は日本語学校で外国人に教えた経験をもつが日本語は難しいらしい。彼らはコンビニなどのアルバイトを通じて、通じる日本語を必死で身に付けている。人口減の中、外国人の受入れは急務だ。難しいと言われる日本語のハードルを下げることも必要だろう。タクシー運転手になるための試験に82回落ち83回目に合格した人のことが報じられている。介護福祉士の国家試験でも外国人の合格率は低い。海外からの貴重な人材を生かすために日本語の壁を低くする工夫が必要ではないか。(読者に感謝)