人生意気に感ず「教科書に同性愛が。高校野球の熱狂は懐かしい。県議選が始まる」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「教科書に同性愛が。高校野球の熱狂は懐かしい。県議選が始まる」

◇小学校で使われる教科書の検定結果が公表された。私が注目するのは同性愛など性的少数者に全ての出版社が触れていることだ。教科書の内容は子どもの精神形成の原点になるから非常に重要である。時代の大きな変化を感じる。かつて教科書検定は家永訴訟でみられたように大きな社会問題であった。憲法は検閲はこれをしてはならないと定める。国家権力が国民の内面に干渉することを禁じたもので、人間の自由・人権尊重の基本に関わることである。

 ある代表的な教科書に次のような表現がある。「生まれた時の体の性と、今、自分が思っている性が違うこともあります。気になったり、好きになったりする相手が異性の場合もあれば、同性の場合もあって、好きの形もさまざまです」。また「さまざまな性を現す言葉の一つにLGBTという言葉もあるよ」ともある。このような教科書で学んだ子どもたちが社会を支えていく。多様性を尊重する社会の流れはどこに向うのか。

 これは保健体育の教材だが、道徳教育にも関わることだ。私が学んだ小学校時代の教科書を考えると隔世の感がする。

◇野球のWBC、大相撲が終り、高校野球である。スタンドと一体となった球児たちの活躍に年を忘れて血が燃える思いである。

 野球は瞬間の判断力が重視されるスポーツである。咄嗟に状況をよんで投げる、走る。鍛え抜かれた選手たちの体と心に応援団が呼吸する。太鼓の音、チアガールの笑顔、全てがオーケストラの舞台となって炎上している感じだ。感動のドラマはテレビを通して全国に繋がる。少年野球は教育の貴重な一環である。甲子園から日本の社会の健全性が伝わってくる。

◇県議選が始まる。無投票選挙区が10もある。選挙戦が予想される地区も盛り上がりはないようだ。元気なくしぼんでいく社会を感じる。社会が政治への関心を薄めている。公共のことを他人事と考えている人が増えているのだ。他人事では済ませない少子化、高齢化、迫る大災害等様々な課題は政治と結びついている。投票率が極端に低いかも知れない。困った選挙の状況は地方自治と民主主義の危機につながる。他人事と見ていた政治が自分事となって頭上に落下し足下を崩そうとしているのだ。

◇ウクライナ訪問の決行などで岸田政権の支持率が若干上がっているようだ。そこでこの上げ潮ムードに乗って総選挙の動きが見られる。(読者に感謝)