人生意気に感ず「東京の異常な感染拡大と若者の動き。無観客はやむを得ない。中国共産党百年と日本」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「東京の異常な感染拡大と若者の動き。無観客はやむを得ない。中国共産党百年と日本」

◇開幕を目前にして首都圏が重大な状況になってきた。厚労省に助言する専門組織は「感染の再拡大を強く懸念」、「感染爆発(ステージ4)が目前」と表明。政権は危機感を強め緊急事態宣言の再発を十分に念頭に置いているとし、無観客開催の可能性の声も出てきた。今、日本で最高部類のストレスの渦の中にいる人と言えば菅総理と小池都知事があげられるのではないか。2人を外から見ていて菅さんの強かさには驚く。女帝と言われる小池さんが過労で入院した。一週間以上も経て退院したらしいが入院は休憩と充電の良い機会であったろう。コロナ禍で五輪・パラリンピックという激流を一歩下がった川岸で冷静に眺め、きっと得るところがあった筈だ。

◇改めて東京都の感染状況をみると本当に凄い。第5波が迫っているらしい。開催と第五波が重なる可能性があるに違いない。この感染拡大の主な理由は人流の増加と言われる。それも20代を中心とした若い世代なのだろう。若い連中は自粛疲れ、コロナ慣れで「たいしたことはない、構うものか」という雰囲気らしい。若者の反乱のようにも見える。まん延防止措置の期限は7月11日であるが解除はどうみても無理だろう。この若者たちが世紀の祭りの渦中で心にブレーキをかけられるとは思えない。

◇コロナ禍と五輪に劣らず日本にとって重大なのは中国の動きである。7月1日に共産党創建100年を迎えた。先月25日私は県民会館の大会で安倍前首相に会場から質問した。私の頭には目前の100年記念のことがあった。「中国の今後をどう思うか」という私の問いに対して安倍氏は「中国を囲い込むのでなく新しい公平な国際ルールの仲間に入れることが重要だ」と答え、中国の今日の発展はWTO(世界貿易機関)への加入から始まったと述べた。この事実は中国の生きる道は国際協調にあることを物語る。10年内に中国の国内総生産はアメリカを抜き世界一になるのが確実視されている。大国の責任は国際協調の中でのみ果たされる。現在の中国は四面楚歌である。ここに日本の重要な役割が隠されている。中国は日本の重要性を益々重視し出した。アジアで世界第一と第三位の経済大国が生まれ、アジアの時代が加速する。専制主義の暴走にブレーキをかけるのは日本の世界的使命である。共産党100年の節目に中国指導部は日中の戦略的重要性をかみ締めているに違いない。(読者に感謝)