人生意気に感ず「当選の瞬間の感激。氷が溶け凍土が消える」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「当選の瞬間の感激。氷が溶け凍土が消える」

◇9日夜、9時が過ぎた頃、選挙事務所は重苦しい雰囲気に包まれていた。「僅差、どちらが当選かわからない程接戦」という情報がどこからか伝わったからである。9時半に第一回が発表になった。山本と岩上は共に3,100票である。焦る私たち幹部の下に様々な憶測や情報が流れてくる。9時45分をまわった頃、「わぁー」とどよめきが湧いた。山本龍の当選が決まった瞬間であった。信じられなかった。テレビの数字が事実を語っていた。山本りゅう49,565票、岩上憲司39,439票。約1万票の差で当選であった。私はマイクをつかんで「優しい心、正しい心が勝ちました。前橋の新しい扉が開かれました」と声を限りに叫んだ。激戦を制した喜びと興奮が渦巻いていた。候補者山本りゅうの声も上擦っていた。ぎりぎりの言論の戦いの勝利はこれが民主主義だということを示していた。

◇旧約聖書にはノアの箱船の大洪水の伝説がある。あのような大洪水を含め地球が滅亡するような危機が繰り返されてきた。今日、近づいているとされる地球の危機は人類が文明を追求した結果生来させたものだ。氷河が消え極地の床氷が崩れているのは私たちと無関係のことではない。年々訪れる記録的豪雨や強風などの異常気象とつながっている事実である。

 世界では信じられないことが生じている。消滅する氷河に対し「葬儀」や追悼式が行われているという。スイスでは昨年消滅する氷河に喪服姿の人々が参列し温暖化対策の強化を訴えた。何千年と続いた氷河が消去される姿は人々の心を厳粛なものにしたに違いない。

 北極圏では永久凍土が溶け地下の二酸化炭素やメタンガスが大量に放出される危機が叫ばれている。地球温暖化の原因としてこれらのガスの消滅が必死で求められている時である。悪循環は巨大な歯車のように動き出している。

◇南極で過去最高気温が観測されたらしいと世界気象機関(WMO)は発表した。事実とすれば18.3度という。今冬の群馬よりずっと高いことになる。南極の氷は北極のそれとは比較にならぬ程大規模である。南極の床氷については、既に日本の一県に相当する程大きなものが漂い出していると言われる。かつて私が県議会にいた頃、松沢県議をリーダーとする議員たちが南極視察をした。賛否両論があった。地球の危機を見る意味では卓見であった。(読者に感謝)