人生意気に感ず「元プロレスラー馳浩と脱原発の河野太郎。ベルリンの壁は語る」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「元プロレスラー馳浩と脱原発の河野太郎。ベルリンの壁は語る」

◇元プロレスラーと聞くと猪木を思い出す。初入閣の馳浩氏。長州力のジャパンプロレスに入団。バックドロップで一時心肺停止となり臨死体験したこともあるから本物のレスラーだった。得意技ノーザンライト・スープレックスは元祖。ブリッジの美しさは他に類を見ないと評される。誰かがプロレスラーに文部科学大臣が務まるのかと言った。

◇馳氏は国会議員として真剣勝負をしているらしい。「児童虐待の防止等に関する法律」の制定、改正に一貫して関わり、漫画、アニメ・ゲーム、映画を規制する「青少年健全育成基本法案」の担当者として長年関わっている。

 専大の学生時代は、古典文学の全集を片端から読破し、海外遠征の時は「源氏物語」を持参した。また、受験雑誌「蛍雪時代」の古典講座で連載をしていた。レスリングはオリンピックにも出場した。当選は衆院6回、参院1回。

 安倍首相は面白い人物を文科相に選んだ。私はプロレスの大ファンだった。八百長と言われるが真実もある。変身した国会議員として国会というリングで死力を尽くして欲しい。文科大臣としての行動に注目したい。

◇今度の組閣で注目する一人に国家公安・行政改革担当の河野太郎氏がいる。歯に衣着せぬ発言で、異端児と言われる。脱原発が持論。フルシチョフと渡り合って引かなかった祖父河野一郎を思い出す。大臣となれば今までのような訳にはいかない。行政改革は現在の日本に最も重要な課題の一つ。河野氏がどう発言し、どう行動するか注目したい。

◇私の書斎の目の前に広げた手のひらに乗る程の一片のレンガがある。平成3年(1991)10月にベルリンで入手した「ベルリンの壁」の一部。視察の当時、壁はまだ残り、ところどころに弾痕があった。1989年に壁は崩壊し、1990年東西ドイツの統一は成った。今、深夜である。目の前のレンガにドイツの歴史が浮かぶ。数百万人のユダヤ人を虐殺したヒットラーのナチス。同時にアフリカ戦線のロンメル将軍の姿や潜水艦Uボートの活躍、そして長距離ミサイルV2号を開発したフォン・ブラウンを思い出す。ドイツは廃墟から見事に立ち直り、血塗られた過去に学ぼうとしている。多くの難民が「ドイツ・ドイツ」を連呼してドイツを目指している。9月だけで20万人を受け入れた。ナチス時代の反省が背景にある。

◇先日の夜、10キロのコースを完走。11月3日が近い。75年の酷使に耐えた私の足は健在である。(読者に感謝)