人生意気に感ず「斬首刑と後藤さん。女テロリスト。イスラム教徒とは。移民社会」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「斬首刑と後藤さん。女テロリスト。イスラム教徒とは。移民社会」

◇異常な事態に極度に緊張した表情の後藤さんが報じられている。手に持つ画像の上部の枠が見える。それは首を切断された湯川さんの写真だという。首のない遺体。後藤さんとすれば、偶然の順番で生き残っているが、その死体は自分であったかも知れない、また、次は自分がこうなる、そういう思いではないか。

 斬首は最も残酷で野蛮な処刑の一つである。平和な社会で育った罪のない2人の日本人のうち、一人が斬首され、もう一人がこの恐怖に直面している。肉親や家族の苦痛は想像を超えるものであろう。後藤健二さんの母親は体調を崩して入院した。「母ですから耐えられません」と語っていた姿が悲しい。

◇「イスラム国」はヨルダンで収監中のリシャウイ死刑囚の釈放を求めている。リシャウイは数十人を殺した自爆テロ実行犯の一人。体に自爆装置を巻き付けた姿が報道された。地獄から現れた死に神のように見えるが、この女性、もし別の世界で幸せに生きたなら笑顔がきれいな美人であろう。人間の運命の不思議さを思う。

◇今回の事件はテロが日本と無関係でない事を示す。世界の若者が「イスラム国」に参加しているがその背景には貧困や失業、居場所のない疎外感、移民問題、宗教に対する不寛容などがある。日本の若者でイスラム国に渡ろうとした者がいることは重大な意味を持つのではないか。

◇イスラム教徒のほとんどは親日的で日本を尊敬する人も多いという。昔、日ロ戦争で日本がロシアを破ったとき、欧米列強の支配に苦しむアラブにその衝撃が伝わり人々は興奮したと言われる。日本はイスラムの人々にもっと日本の歴史や文化を伝えるべきだ。

◇先日、海外移住家族会の新年会に出た。私はこの会の顧問を務める。南米へ移住した人々の家族が中心となって彼の地の人々を精神的に支えている。南米移民となった人々は、勤勉、正直、忍耐、つつましさ等日本人の美徳を守っている人が多い。外交官の役割を果たしているとさえ言える。人口減少社会の先には日本が移民を受け入れる時代がやってくる。

 その時、重要なことは宗教や文化の多様性を尊重しつつ日本の文化をしっかり守ることである。島国でほとんど単一民族の国日本はグローバルな世界に慣れていない。難しい時代に入った。教育の役割は増々大きい。

☆私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。