人生意気に感ず「日展の八百長。総括質疑で。川上哲治逝く」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「日展の八百長。総括質疑で。川上哲治逝く」

◇私は群馬県書道協会の顧問なので権威ある「日展」の不正報道に驚いた。日展入選は大変な名誉。その入選数が事前に有力「会派」に割り振られる慣行だった。「会派」に属さぬ人は一人も入選しない。1万円を払って公募した人を裏切り、日展の権威を傷つけ「書」に汚点をつけた。書は日本の文化で日本人の心を表すと常に挨拶で語ってきた私。

 日展は明日(1日)から国立新美術館で開かれる。審査に関わった人々の心境は如何。不正を仕切ったのは書道界重鎮で日本芸術院会員(89)。内閣府は徹底した調査を求めると言っているからこの「重鎮」は恐らく責任を取るだろう。最近の謝罪の構図である。

 たまたま書道界で発覚したが日展の他の部門、また日展以外の公募展にも同様な陋習(ろうしゅう)があるのではないか。日本の文化を蝕む白アリである。

◇この日展顧問の力は絶大。入選の推薦が直前に顧問の指示で差し替えられた事も。「天の声」にさからえないという。顧問に気に入られなければ会派の入選数は減ると信じられている。

 日展入選は大変なもの。弟子が入選するとその会派の代表には50万~150万円の謝礼が支払われる。

◇内部告発が始まっているらしい。ある洋画家は「審査員の絵を買わないと入選出来ない」、「審査員の先生のところは手ぶらでは駄目」と語っている。 今後の予想だが、各メディアが競って取り上げるだろう。週刊誌などにとっては絶好のターゲット。今後の動きに注目するばかりだ。

◇昨日の決算特別委の総括質疑で私は30分の割当時間で登壇。災害対策、クラブ活動などいくつかの項目を取り上げた。災害対策では具体的避難計画を作れと迫った。桜島を視察したとき群馬もと強く示唆された。連日吹き上げる噴煙の下で、どの町のどの部落はどの企業と組んでどの船で逃げると細かな具体的計画が出来ていた。全国110の活火山中具体的避難計画を持つのは鹿児島の2つのみ。

 本県も高齢化の下災害弱者が増える。どの沢の部落はどの道をどの車でと具体的計画がなければ大島の二の舞となる。安全神話を乗り越えてと訴えた。 ◇川上逝く。93歳。ボールが止まって見えた、王や長嶋にバントをさせた、ひそかに東大の物理の教授からバットスウイングの力学を学んだ。努力と執念を貫いた人。(読者に感謝)