B013、稲森和夫「仕事は楽しく」
著者;鍋田吉郎
齢81歳にしてJALを復活させた
日本を代表する経営者の一人である稲森和夫氏について書かれた本。
当時JAL再建のために残った社員へのインタビューや
稲森氏の関与前/後の変化が描かれていて
組織改革に携わる人には必読の本でした
稲森氏はフィロソフィ経営で有名でしたが哲学のある人は強い。
芯がぶれない。
仕事が楽しめていない社会人にも読んで頂きたい内容、
せっかく人生の大半の時間を費やすなら楽しんだ者勝ちです
気になった点は以下。
>仕事を楽しくするためには仕事を好きになる努力をすること。
>好きになる努力とは、今日よりは明日、明日よりは明後日と
>次から次へと創意工夫を重ねていく事です。
>その創意工夫によって成果が上がれば、人間というのは
>面白いもので楽しくなってきます。
>必死になって働かなくてもなんとかやっていけるのは人間だけ。
>しかし、本当は一生懸命生きるというのが基本だと思うのです。
>厳しい社会の中で一生懸命生きていくためには、仕事が苦痛であっては
>長続きできるはずがありません。だから、たとえ好きな仕事に就けなくても
>せっかく人生の大半を費やす仕事なのですから、仕事を好きになる努力をして
>仕事を楽しくしなければならないのです。そうしなければ人生そのものが
>失敗となってしまいます。
>会社の根本は社員の幸せ以外にありません。社員が幸せになり
>本当に喜んで働くようになれば、業績も向上し、結果として株主価値も
>高めることができるはずです。
>稲森さんがきて会議が変わった。役員の責任と問題意識、
>仕事に対する姿勢がドラスティックに変わったことを実感しました。
>数字のもつ意味、数字が予定に対して上ブレ、下ブレした原因分析、
>その原因に対して打つべき手法を、端的に説明する。
>部門のトップがそうだとすると、その下の者も同じ発想をし
>それを全員が実践しているはずです。組織として強靭になったと
>確信しました。劇的にJALが変わった事、そして組織、社員の
>躍動感を実感したのです。
>会社に、特にリーダーにフィロソフィーがないがために
>本能で行動してしまうことが問題だと思っている。