今年も例年通り、期末試験の最中、倅は17歳の誕生日を迎えた。野球部を引退して早や5ヶ月が経とうとしているが、中学に入学以来の部活仲間とは相変わらず仲良くしてもらっていて、日曜日というのに朝から図書館に集まって試験勉強と言うことで、いそいそと出かけて行った。まぁ、確かに、来客やらテレビやらの雑音で家では何かと勉強しづらいのかも知れないが、果たして、集まって何をしているのやら?

 休日に高校生が集まって、大人しくお勉強っていうのも我が身を振り返れば甚だ怪しいものだが、公序良俗に反しない限り、楽しくやってくれているのならそれはそれでこれも「正しい」青春のあり方だろう。

 

 何も以前から怠け者であったと言う訳では決してないのだが、何事も短時間で要領良く立ち回ると言うことが苦手な倅にとっては、全ての週末を試合で潰していた生活と比べれば、少しは自分の時間が持てるようになったことは確かに大きな変化なのだろう。どうやら、2学期になってからは少しは勉学にも真っ当に取り組み始めたようである。しかし、当然ながら、ここまでの蓄積は甚だ大きく、目に見えた結果に結びついているとは言い難いのも現実のようなのだが、彼もそんな事は百も承知であろう。彼は彼なりの危機感を感じているに違いないであろうし、言わずもがなである。

 

 中学に入学以来、本当に仲間に恵まれ、野球では何年か振りの公式戦での勝利も味わい、文化部でも「甲子園」と名付けられた全国大会に出場し、優勝校に敗れはしたが、大会場での決勝リーグも経験し、部活を中心に過ごしてきた彼の今までの学生生活は、きっと充実した楽しいものだったに違いない。オヤジとしては、ここまでのところ、いい青春を過ごせて本当に何よりなのだが、これから先の1年は、果たして、その中心が受験勉強となるのであろうか。応援団長としては、部活同様、それはそれでできる応援はしてあげたいのだが、最早、勉強の手助けなどできるはずもなく、息抜きの相手でもしてやる以外にはなさそうなのも、妙に寂しい気がしている。

 

 しかし、そんなオヤジの思いとは別に17歳になったこれから、部活に一生懸命であった程、勉学に打ち込むのかどうか。確かに勉学に打ち込む意識の高い同級生も数多い環境ではあるが、

 今のところ、そこまでの気配は感じ取れないでいる、、、、。

ま、これも言わずもがな、である。