優秀なAl も文章の意味を理解することは不可能に近いそうです。
AIは文章が読めているわけでも、意味が分かっているわけでもありません。AIの世界は、「検索」と「確率」の世界です。
AIは、「10人が3個ずつりんごをもらった。りんごは全部でいくつ必要か?」という問題だったら解ける可能性はあります。
「ずつ」という言葉がポイントです。
キーワードとして「10、3、ずつ」をうまく選んで、10×3という立式をして、30という答えを導きだします。
ところが、「1日10台の自動車を生産する工場が3 日間操業した。さて、自動車は何台できたでしょう」という間題にはAIは苦労します。それは、「ずつ」というキーワードが出てこないからてす。
「10、3」しかキーワードがない場合、足し算、引き算、かけ算、割り算のどれをすればよいか AIは迷います。
Alは文章が読めているわけではありません。キーワードとパターンで文章を解読しています。
「現代の子供たちには、キーワードとパターンで読んでいる子が意外にいる」と、国立情報科学研究所の新井紀子所長は指摘しています。
子供たちを教えていてそう感じることが私にもありました。
AIが不得意なのは「推論」と「イメージ」です。
読む力とは、推論し、イメージする力です。
AIが苦手な分野こそが、国語科でもっとも育てなければならない力です。
子供たちを、本当の意味で、読めるようにするための国語の授業が求められます。