子どもの本棚から拝借して、読書。
『ガリレオの事件簿』東野圭吾
ちなみに私が読んだのは2の「幽体離脱の謎を追え」です。
今のところシリーズ3冊が出ているようですね。
こちら小学校高学年以上向けの短編集で、既刊の一般向けガリレオシリーズの組み直しです。
なので、一度読んだことのある大人が読むものではおそらくないです、内容の改変はないですし。
私は実はガリレオシリーズ読んだことなかったので……今回初読。
ドラマが大好きで見ていたので「あー!この話か!!」と思って読みました。
総ルビです、小学生向けなので。
だから文字を追うだけなら、低学年でもいけます。
でも、言葉が変えられてはいないので(大人向けと同様の語句・表現を使用)その辺のことへの理解力が乏しいとストーリーを追えなくておもしろくは読めないかな。
科学へのある程度の興味・理解がなくてもおそらくしんどい。
この手の作品って、原作の表現変えてくることも多いけど(近代作品は特にマイルドにされる←仕方ない)読んだ感じ大きな改変はなさそう。
だからこそ小学生に理解できる?というところや、適切?と思う内容も含まれています。
東野圭吾さんなので、人間の機微みたいなところもしっかり書いていますしね……機微……小学生は余程精神的に成熟していないと難しいかな。
科学トリック?しかけも子どもがそこまで喜ぶ派手さはないし、前に書いた通り知識がある程度備わっていないとそもそも理解出来なさそうです。
うちの4年生もトリック的なところはよくわからなかったっぽい
↑↑
を踏まえた上で
子どもの(読書における)親離れ
のきっかけにもなりそうな本だな、とも思いました。
ちょっと背伸びしたような気持ちになれる。
高学年〜中学生になると「ほろ苦い」気持ちも自分の経験と重ねて読み取れると思うので。
(絵をもう少しおしゃれにしてくれるとより良いかもしれない。ちょっとマンガちっくなので)
この本をきっかけに東野圭吾という作家の別の作品にも触れたいという思いを持って、図書館で東野圭吾を探し始めたら親離れのひとつのきっかけにもなるかもしれないですね。
私(アラフォー)の視点から言えば、ルビはちょっと邪魔だけど
字が大きくて
行間も適度に開いてて
読みやすい(゚∀゚)
東野圭吾さん、よくおすすめされるし、おもしろいんだろうけど、字がぎゅうぎゅうで最近の読書体力だと無理かも……と思っていたんですよね。
でも、このジュニア向けだと、字がかなり大きめなので読みやすいです。
内容としては、短編だとやはり少し物足りないので、長編も読んでみたいかな。
字はぎゅうぎゅうだけど。