日系スーパーは貼りだしておいてくれるのは一週間だし、見てくれる人だって、そのスーパーに行かなければ見れないとなると、電話は2~3日もすれば、パッタリ途絶えてしまった。それも計算のうちではあったけど、写真もとってあることだし、今度はインターネットのクレイグスリストに載せてみた。


家まで取りに来てくれる人限定にしていたけど、中には車を持っていない人もいた。バスを使わない私は、何番のバス?とか聞かれてもわからない。バスで、この空気清浄機運ぶの~?と思ったりしたが、80ドルで売りに出した、買ったばかりのイオン空気清浄機を、バスで取りに来るという人がいた。バスを降り立ったところで電話をくれたが、聞けば坂を越えたはるかかなたの場所だったので、「悪いなあ」と思って、私はえっちらおっちら、その空気清浄機をかかえて、坂道を登った。むこうから、電話の主がやって来た。何だか落ち着きなさげな男性。見るからにシマッタ!って感じ‥。


空気清浄機を渡すと、いっしょに私が戻る方向のバス停に歩いて行き、なかなかお金をくれない。

あの、私の家、あっちだから‥と態度で示すと、思い出したような仕方なさそうな顔してポケットから20ドル札2枚を出した。バスでわざわざ来たんだから、60ドルでいいよって言ってあげようとしたのに、40ドル!?


「これしかないんだ」って、最初からそのつもりだったんでしょ、あんた!


Norahのために買った、一番慎重に売りたかった空気清浄機は、こうしてほぼボッタクリ価格で売ってしまった。238ドルもしたのに‥(涙)