3月になった
総合型選抜や学校推薦型を2025年度に受験する生徒にとっては、「もう3月」であろう
長坂塾にもそんな高校2年生たちが増えている
「難関大学に簡単に入れる方法があります」
「総合型選抜に合格するにはコツがあります」
ネット上でこんな大手の塾の宣伝をよく見ることがある
いわゆるマニュアルやコツであろう
そうした宣伝に、心惹かれることも理解できるし、そうした選択をするのも、各自の自由だ
私の塾にやってきて、こんなふうに言うケースだってある
「小論文のコツをちょっと教えてもらえますか?」
「勉強はどうせやったって無駄なので、総合型で何とかワンチャン」
基本的に学びに来てくれる高校生を拒絶することなどは無い
でも
あまりに「学問」を学びたいと理解せず、
批判的、思考、力を伸ばしたいと考えず、個性や人間性を評価してもらいたいと考えず、
「信用」(クレジット)を無視したご希望だと、申し訳ないけどとても悲しい気持ちになる
総合型や学校推薦型がなぜ大学が実施しているのか?
まず、そこから考えるべきであろう
もちろん生徒募集がある事は現実だ
でも、それ以上に大切な事は、これまで実施されてきた学科試験で今後も学生を選抜し続けても、大学内に多様性も生まれない
さらには、問題解決能力や問題発見能力、その過程で知識を得ていくPBLや、多角的な学問に積極的に取り組む、つまり、学際的な学びを希望している学生を求めているからであろう
この5年間で合格していった大学の一覧である
この全てが私が個別指導をして添削ではなく対話で指導をした
ときには意見が対立する時もあり心が通じ合わない時だってある
しかし、クリティカルシンキングの重要性やロジカルに文章を書いたり人に伝えること、そして何より学問への尊敬心を養ってもらおうと向き合っている
そうでなければ、こんなにたくさん合格はしない
コツって苦手な言葉である
こうした取り組みはコツやマニュアルではないと思う
「簡単に合格できる方法は無い」
それより指導の期間を通じて人として成長することや、学びが人生の糧になる、そういう学びをしなければならないと思う
小論文受験や志望理由書作成のためにために絶対に必要なクリティカルシンキングやロジカルシンキング、マインドセットは受験だけのために学ぶのではない
小論文受験に絶対必要なPBLの学びとは受験のためだけにあるのではない
もっともっと、大きな学びがそこにある
できることであれば、合格を目指しながら、それ以上に人生において役立つことを学びたいと思ってほしい
だから、この指導は私しかできない
残念ながらマニュアル化できない
この小論文の感想の1番上に、今日、1人の受験生が指導の感想を書いてくれた
その内容は、私にとって本当に嬉しい内容であった
実際は志望校に合格しなかった生徒である
では、何を書いたのか
よかったら読んでいただきたい
そんな考えや気持ちに共感できる高校生や保護者の方と一緒に、総合型選抜や学校推薦型を目指すことができれば、これ以上の幸せは無い。