大草原の小さな家とアップルパイ | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

子どものころ、『大草原の小さな家』が好きだった。

『大きな森の小さな家』も忘れられない。

主人公のローラ=インガルスが、大人になり幼少の素晴らしき思い出をまとめたものである。

さらにはNHKでそのドラマが放映されており、兄弟で楽しんだのが懐かしい。

 

その『大草原の小さな家』が書かれたのが1934年ころ。

日本史で言えば、満州事変と日中戦争の間であり、ヨーロッパではヒトラーが台頭した。

 

そんな時代に、私の好きだった『大草原の小さな家』は書かれていたのである。

 

そのローラ=インガルスが生まれたのが1867年。

つまりは江戸時代の最後の年、福沢諭吉が慶應義塾を創立した年だ。

日本が明治維新の動乱を迎えたころ、アメリカの西部ではあんな生活をしていた人たちがいて、さらには、その物語が父が幼少のころに書かれ、私の幼少のころにテレビ化された。

 

妙な話だが、私はいくつになってもこうした妄想が楽しい。

歴史とは暗記ではなく、ましてや年号を知ることではない。

むろん、学問的なアプローチはあるが、なによりこうした妄想こそが楽しい。

 

そういえば、ローラはお母さんの作ったアップルパイが大好きで、それは本当に特別な料理だった。

この物語から、子どものころに知ったアップルパイを、私はいまも大好きだ。

これだって歴史だ。