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退院以降、2カ月ほど平穏な日々を送っていた母。
最近は本当によく動くようになり、天気のいい日には散歩に出るまでになった。
弱った姿を見られたくなくて近所を歩くのを嫌がっていたのに、ふっきれたのか、
家の近所を歩き、人と楽しくおしゃべりしたりして、元気に過ごしていた。
いつもどおりに過ごして21時ごろ就寝した母。
そんな母の異変が起こったのは、日付が変わる頃。
1階から父と母が騒いでいる声が聞こえる。
話している感じはなく、唸っているような声が聞こえたので急いで2階から降りる。
両親の部屋に入ってみた光景。
ベッドで仰向けの状態で両手を天井に向けて上げあ、「アー、アー」と声をあげている母と、
母の手を握って、「何、どうしたんや」と声をかけて続けている父。
明らかに普通じゃない状態だったので、すぐに救急へ電話。
電話の途中で、「アー、アー」と声をあげているのは収まり、
いびきをかいているような状態に変わったが、
何度声を掛けても応答がないので、救急車でかかりつけの病院へ運んでもらうことになった。
救急車の中でも呼びかけに応答なし。
ただ、寝返りを打とうとしたり、手を動かしたりしているので、
そこまで悪い状態でもないかもと思ったりしていた。
病院へ着いても意識なし。
ついてから検査が続くが、家族はひたすら待つしかない。
そして、待っている時間が長い。
頭部から腹部にかけてのCTを撮るも、特に異常はなし。
そして、発症から約2時間後の1:45。
母がいつもと同じレベルではないが、なんとか名前を言って応答できるようになる。
さらに、脳波をとり、脳神経外科の先生にも診てもらい原因を探る。
2:30になり、ようやく説明を受ける。
検査の結果、
・CT異常なし
・血液検査は、白血球が少し高いが元々高めなので、
今回の要因となるものではない
・脳波は、脳に傷があるような波形が出ているが、
1月の入院時に倒れたときと同じなので、今回の要因となるものではない。
結局、検査結果からは異常がないという結論に。
そこでひとつ聞かれたのは、
最近疲れたり、ストレスが強くかかった事はないかということ。
強いストレスがかかったりすると、脳に異常が発生する事があるらしく、
「心因性非てんかん性発作」の疑っていると。
頻繁に起こるのであれば、精神科の受診をお勧めしますと言われた。
ここにきて、まさかの精神科受診の打診。
確かに最近、頑張りすぎな気もするし、
度重なるトラブルや治療でのストレスもかかっているだろう。
癌って身体だけでなく、精神も蝕む大変な病気だと改めて感じた。
説明の後、母に呼びかけたら応答があり、話しているうちにいつもと同じの受け答えができるようになり、
さらに、歩いてみたらいつも通りだったので、そのまま帰ることになった。
とにかく無事でよかった。。。