反復かつ連続 と あゆみ ~ ままごとの過去の作品の映像 | ホットロックのブログ

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2020.1.26(日)  14:00~14:40

 

長久手市文化の家  視聴覚室

 

 

過去の作品を映像で観たが、はっきり言って今日の生の芝居よりもこちらの方が

 

はるかに面白い

 

 

「反復かつ連続」

 

女の人の一人芝居    誰かと喋っている    よく聞いてみるとどうも母親と娘の会話らしい

 

ある家庭の朝の風景が語られている     その娘の場面が録音されて次の娘の母親との会話に

 

重ねられる    そうやって五人の娘と母親との朝の風景という物語が作られていく

 

一人の喋りを多重録音する事で芝居になっている      これを上手い事表現するには何が適切か

 

それを考えた      

 

一色ずつ刷られた版画を重ねる事で一枚の6色刷りの絵を完成させる技法    それに近いと思った

 

 

これってかなり高度な技だと思う    科白と科白の間の時間配分が、緻密に計算された設計図が

 

頭の中に入っている訳です    完全に隙間を埋めるという訳でもない    言葉が重なる所も

 

必要になってくる場面もあるので

 

 

娘と母親との会話が重ねられる毎にこの家庭の朝が手に取るように分かってくる様が見事です

 

その娘たちの個性も色分けされている      長女はしっかり者で末っ子は自由きままな性格な

 

ように思える     この娘たちをコントロールする母親の「したたかさ」がなんとも頼もしい

 

 

これまで何回か観てきた「一人芝居」ですが、この作品が最高、MVPです     

 

めちゃくちゃ面白いね        ホントによく出来ている     

 

あの女優さんの技量の凄さに思わず「ウーン」と唸りそうだった

 

 

「あゆみ」

 

三人の女性が歩きながら舞台を右から左へと会話をして芝居が進んでいく

 

常に歩いている     子どもの時代から大人になった時代までこれまで歩んできた人生の中で

 

起こった出来事を映像として観る事が出来る      喧嘩したり、仲良くなったり色んなドラマがある

 

喋りの内容だけで時間の経過を感じさせる    あれから何年か経ったんだなと分かるように

 

これを見ていると、一人の人生の中には「事件」がけっこう発生しているようです

 

それを「糧」にして人として成長するもんだなと分かる

 

この芝居も分かり易い      科白が観ている我々の中にしっかりと届いているからだと思います